就活で企業が見るのは”再現性”だった


就活も本格化し、ちらほら終わったという声も聞きますが、
そこに大事なのは実は”再現性”なんです。

新卒採用に対する勘違い

新卒採用も8月に入り本格化してきたわけですが、企業人事の語る”就活生の勘違い”の1つには、
やたらめったらサークルの代表とかそういった肩書にこだわることがあります。
実は、これって企業からしたら全く響かないし、意味がないことなんですね。

よく笑いのネタにされている”サークルの副代表で、人間関係がこじれたところを救った学生がたくさん出てくる”というのもそういうことです。
企業からしたらそんなエピソードを話されても何もプラスにならないどころか退屈なだけです。なぜかというと、検証できないものについては企業は全く関心を示さないからです。

人事にアピールしたいなら検証性を頭に入れるべき

検証性というのは、どういうことかと言うと誰がどう見ても”間違いなくそうである”ということです。この場合のサークルの人間関係のこじれを救ったというのはあまりにも主観的で彼自身はそう言ってるかもしれないけど、周りのサークルのみんなからしたら別に何もしてないかもしれない、そもそも別にその話自体適当に脚色されたものなのかもしれない。客観的にも間違いない話というのは、話す人間の目線によって違うわけでそもそもそんなことをあてにするほどには企業はバカじゃありません。
そういうよくある話をされても、『なんかどこにでもいるしつまらないなあ…』となるわけですね。

じゃあどういう話をすればいいかと言うと、それは検証できる話です。『1年生から毎日勉強してTOEIC何点とりました』とか、そもそも『この大学にいきたかったからものすごい勉強して偏差値いくつ上げましたとか』、ある程度定量的で誰から見てもおっとなる努力は認められるのです。
そういう意味で学歴というのが強いのはそういった部分があります。とりあえず学歴だけで、ある程度頑張ったことが証明されるからです。学歴がない場合はそれに相当するものを他で作らなくてはならないからです。

再現性こそがキモとなる

この再現性ですが、
実は就活だけではなく、仕事をする上で人に信用されるとかある程度のポストをもらうとか、とにかく『自分を認めさせる』際にはすごく重要な要素です。

企業の人はなんだかんだ何年か働いているわけで、それこそボロクソに扱われながら(でかい企業であればあるほど)働いているのでそれなりにシビアな目は持っています。
だから、仕事関連で話をしても『その程度のこと社会では通用しねえよ』となってしまうわけですね。”コンビニでみんなで接客を良くしようと話した結果、売り上げが何%伸びました”とかいう話をしたとしても、『前年同月比での数字?他の店舗の売り上げとも比較した上で?そもそも別にそれ他の要因がある可能性があるよね?売り上げが伸びたのはどこまで続いたの?』ってことになるわけです。
そもそも、企業は別に即戦力なんか求めていません。即戦力になれる学生は就活なんかせずに自分で会社やるでしょうから。そんなレベルの高い学生が来るとは思ってないわけです。

じゃあ再現性って何かというと、それこそ全く関係ない趣味の話でもいいわけです。”ものすごい好きな女の子がいて、その子をどうしても落としたいから好きなものとか徹底的に調べて、何度もアタックして射止めた”とか。別に全く関係ないけど、『なんかこいつ頑張れそうだな』となるわけですね。
企業が見るのって工夫と熱意と忍耐だと覚えておいてください。まず熱意を持ってやってやるぞってなることが必要だし、うまくいかないときも耐えなきゃいけないし、それに工夫をできないバカはいらないと。
それは別に勉強でもなくたって全くいいわけです。

最近有名な例で言うと、ものすごいサブカルが好きでコミケでこのくらい売り上げました。とかいう話の学生がいました。好きだから頑張りましたっていうのは、好きじゃないと頑張らないの?って話なので、それでもなお辛いときがあったけど折れずに頑張ったっていうのがポイントです。
コミケで同人誌を売ろうとしたんだけど売れない。それが悔しくて売り上げ上位から徹底的に研究して何が売れて売れないのかを分析した上で結果を出した、と。
これなら企業はこいつできるやつだなと思うわけです。

就活しかり、全て相手に向かって話す場合は、どう言ったら相手がどう考えるかというのをしっかりと考えてみましょう。己を知り、敵を知らば百戦危うからずですよ。