なんで起業したのかっていうけど逆になんでしないの?


なんで起業したの?という質問がすごい嫌いです。
それがなぜ気になるのか分からないし、私からすればわりとただただ当然のことでしかないのでその理由というのも当たり前のことしか出てきません。

どうして起業しようと思ったんですか?

私はおかげさまで学生団体やら大学の関係やらセミナーとか講演に呼んでいただき、現役学生起業家として喋る機会を頂くことがまあそれなりに多いですので、色々と自分のキャリアについて喋ったりするんですが、そのときに”起業した理由”について聞かれることがあります。これ自体がなんでそんなに知りたいのかそもそもよく分からないんですが、その答えはシンプルで『起業した方がどっからどう見ても得』だからです。逆になんでみんなしないの?

それだけの理由なわけですが、そもそもなぜ得なのかということは我々の業界を知らない人からしてみれば意外と分からないことでしょう。その理由についてちょっと丁寧に親切に話せれば意外とスッキリするかもしれません。
第一に、起業というテーマを論ずる時点で、人間を2つに分けます。それはバリバリ仕事をしたい人と、できる限り仕事はしたくない人という二択です。その2つを一緒くたにして考えることはちょっとムリがありますので、別々に考えることとします。

バリバリ働きたかったら起業が1番成長する

バリバリ働きたいということは、一生の全てを仕事に費やしたいとまではいかなくとも、仕事で実績を挙げたい、お金もたくさん欲しい、自分の本当にやりたい仕事をしたいという人なわけです。そうなったら当然能力をつけるのが最優先事項なわけです。スポーツと同じです、バリバリやりたい人は絶対にうまくなりたいわけです。

そういった場合には起業しちゃうのが1番早いということになります。大企業のシステムの中でやっていた方が成長するみたいなわけ分からない考えは今は捨ててください。大企業にいく人間の100%が”起業して十分な成果を挙げる”ということをできていない人です。だってザッカーバーグ新卒で就活しないでしょ?結局自信がないから企業の中に入ってみるだけです。

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20131113

なぜ大企業よりもベンチャーや起業する方が成長するかという点についてはいつか書くかもしれませんが、このちきりんさんのエントリーが非常に参考になるのでとりあえずそれを見て頂けると分かります。
そして、何も分からずに起業するよりも一度社会の仕組みを知るために会社の中も見たほうが効率いいのではと思うかもしれません。それは非常にその通りです。だから、それを学生のうちにベンチャー企業に入って1年間くらい学んでください。そこの会社が素晴らしかったらその会社の経営陣になればいい。それも含めて起業というジャンルのうちです。大学時代に何も社会に出る経験をせずにわざわざ就活とかやってから入社して~みたいなことをしている時点で超絶センスないです。のろますぎます。大学時代にそのくらい済ませてください。あなたの大学生活はただの親の学費という名の浪費じゃないんです。

起業の範囲はもう少し広い

みなさんは1人で、ないしは自分が社長になって会社をやることを起業を捉えているのかもしれません。できて1年くらいのベンチャー企業にC?Oとかで入るのも、ただの固定給じゃなくて経営陣になればそれは起業です。フリーランスで自分で仕事を請けるのも今回は起業に含めています。固定給とか、会社の枠組みの中にそのまま入るのでなくて自分のやったことがちゃんと跳ね返ってくるのが起業の定義です(もちろん、昇給とかは入りません。そんなの会社の気分次第でしょ)。

だからもっと軽い感じで自分で仕事を請けるとかもいわゆる今回の中での私の『起業した理由』の中には入ります。だから、芸能人なんかも個人事業主という意味で起業です。フリーランスのビジネスマンとか、法人じゃなくて個人でやっているネットショップとかも普通にその中に入ります。

最終的に会社に入るとしても起業しておいた方がいい

例えば、最終的に俺はどうしても総合商社に入りたいんだとか、トヨタが大好きだからトヨタで働きたいんだとか、そういった理由でも学生のうちに起業しておく、ないしは個人でビジネスを経験しておくことをオススメします。なぜかというと圧倒的に就活に有利だからです。Fランでも超一流の企業に入れる可能性すらあります。

それははたしてなぜでしょうか。シンプルです。基本的にほとんどの学生は何もやってないからです。就活をしたら99%はバイトにサークルとかよくありがちなものしか出してきません。あったとして留学やバックパッカーレベルです。ともなると自分の力で自分の意思で一生懸命ビジネスを成立させようとしたことについては企業からしたらすごい珍しい例なわけですね。あなたがもし優秀でも優秀でなくても面接官には見極める力はありませんから、とりあえずこんだけ行動力あるなら欲しいとなるわけです。

起業経験があればバリバリ活躍できるとかそういうわけではありません。それは当然その会社の中でのやり方に合わせて努力しなければいけません。とはいえ、就活においては他の学生は学歴やTOEIC以外は基本的に何もないわけですから、社会に出るという経験をしたことについてはとても高い評価が得られます。どうせ就活するならとりあえず起業しておけばいいわけです。

働きたくない人こそ起業しろ

さて、ここからは後者のできるだけ働きたくない人についてです。実は、バリバリ働きたい人については社畜でも満足なケースがありますので、働きたくない人こそ起業をした方がいいと言えます。はたしてなぜでしょうか。

働きたくないのならできるだけ労働時間を減らして他の生活を十分にできるまでのお金を稼げばいいわけです。1番手っ取り早いのはすぐに3億円くらい稼いでしまってあとはもう一生仕事をしないことです。国債買うだけでも毎年十分なお金がきますからもう働く必要はありません。センスのある人間だと起業して5年くらいで、最速だと半年くらいでバイアウトしてそのくらいのお金は得てしまいますからその方が早いでしょう。

短い時間で効率的にお金を稼ぐ

とはいえ、それはそう簡単ではないわけです。しかもできるだけ仕事をしたくない人がそれをするのもなかなかのことかもしれません。とはいえ、今後ずっと週5日8時間さらにプラスして残業分まで仕事をし続けるくらいだったら若いうちに頑張っておいたほうがいいでしょう。その方が効率がいいです。
ではその場合にどういう方法がいいかというと何かしらのスキルをつけてしまって週1日働くだけで毎月十分なお金を稼げるようにすることです。影響力のあるライターになるのでもいいし、弁護士とかみたいな専門職でも、デザイナーとかwebのマーケターとか今後ニーズの増える仕事でもいいわけです。もちろん飲食店のオーナーとかでも自分は働かなくて済みます。

一般の方は知らないのかもしれませんが、世の中の特にB2Bの仕事というのは驚くべき単価をもらえたりします。デザイナーが1時間でデザインしたものに対して30万円を払う企業はたくさんあります。それだけデザイナーには価値があるというだけの話です。そういう人間になればいいだけです。そして、仕事をくれる先の人脈を確保しなければいけません。だから、会社の中にいても独立するのは難しく、フリーランスとして経験を積まなければいけないのです。

働くことが嫌なのに正社員になるってわけのわからない話だと思いませんか?
それ自体が嫌ならできるだけその時間を減らしてしまうのがいいでしょう。そのための努力を若いうちにやるのが1番いいのではないでしょうか。それで残りの時間は海外へ旅行でも行けばいいわけです。デザイナーなんて1番いいですね、旅行中の寝る前の数時間でもそれができるのだからなんて効率のいいことではないでしょうか。常に旅行し放題です。

ずっと飼われているのなんてつまらない

ここまでシンプルな話です。はたして普通の生き方をするのと頭を使って効率よく働くのとどちらが自分の理想に近づけるかということです。私は別に起業がすばらしいとかそういうことを言いたいのではなくて、効率いいほうを選んだというだけの話です。別に起業する人間が偉いとか会社員はダメとかそういうことは言いません。ただ、効率の良さという観点からすれば一目瞭然です。

あなたは自分の会社がどうやって利益を上げているのか知っていますか?
おそらく世の90%の人は会社がどう回っているか知らないでしょう。だから貧乏のままだしあんなに働かなくてはいけないんです。何も知らないで会社の言うとおりのことをしているだけの人間に誰が高い給料払うんですか。自分でちゃんと利益を上げる力を持てばいいじゃないですか。

会社員というのは多くの場合、鎖につながれた犬です。それが幸せであるかどうかは別として鎖につながれているのだから外の世界を知りません。もっとちゃんと世の中のことを知ればうまく生きることができるはずです。その結果が会社員なのかもしれません。だとしてももっと会社に高い給料と自由な休みを要求できる会社員になっているはずです。

何が効率がいいのか考えてみればいい

この辺でくる反論と言えばもう分かりきっています。『でも、それにはリスクがあるし大変なんじゃ…』でしょう?
まあそうでしょうね。リスクがないと言えば嘘になりますし、大変さはあるでしょう。でも話聞きました?効率よくやるためにこういう選択肢を選ぶんですから、最終的に楽をしたいからそのために今の努力をしているんですよ。

もしも、今回の主張が当てはまらない人がいるのだとしたら、それは自分の力で何かを決断することができない人です。会社に言われたことをやるという自分で考えなくていい人生を歩みたい人もいなくはないと思います。それならば普通に就活するのが考える必要がないから楽です。そういう人もいなくはないと思います。そういう人には勧められません。

あと1つ、基本的にリスクというものは自分でコントロールするものです。もちろん、借金を負っている会社経営者もいるでしょう。でも、借金って自分の意思でお金を借りない限りは起きませんよ?
起業したからって勝手にいつの間にか借金は起きません。借金はしたくないのなら自分でコントロールしましょう。大変さも同じです。自分がこれだけしか働かないと決めればそれ以上は働く必要はありません。当たり前でしょ、自分でやっているのだからそんなこと全部自分で決めればいい。

ポジティブに捉えるのかネガティブに捉えるのか

それでも、失敗する可能性はありますよね?と言う人がいます。どこまでいっても不安症な人はいるでしょう。失敗したときに失うものを考えてみればいいんじゃないですか。お金借りなければ借金にならないし、元手がゼロでできることもありますよね。それでも”失敗”という事実が怖いのならそれはもうやらない方がいいのではと思います。
そんな人生クソつまらないし何のために生きているんでしょうね。自分のできる範囲で色々やってみるのが面白いんでしょう。私は、やりたいことを見つけたらそれに対して努力はする、やりたくないことは絶対にやらないで生きてきているのでよく分かりません。そんな負け犬みたいな考え方でいるから一生しょうもない仕事しなきゃいけないのかもしれませんね。

ここまできてもおそらくこう言われるんじゃないかと思います。『でもどうやってやればいいのか分からない…』
んなもん知るか。私はなぜ起業しないのか分からないという話をしているだけであって勧めているわけでもありません。当然のようにやるやらないはその人の自由ですし、そんなもの自分で調べればいいでしょう。
じゃあ就活の時期になったらどうやってES書くか分からないとか言いますか?調べますよね。

自分の人生は人間に唯一与えられた自由な権利です。そのくらい好きなことを、自分が思ったことを貫けばいいのではないでしょうか。不安ばかりで妥協ばかり人に言われたことばかりで人生を過ごしてはたして最後に本当に楽しいと思えるかは疑問です。そして、どうせなら効率のいい方がいいのではないでしょうか。