今回は価値観の押し付け、およびは洗脳の話をしていきます。
価値観の押し付けは幼少期に教育という名で起こるから厄介ですね。
教育とは
教育という形で様々な価値観が形成されます。
特に小学校の教育というのはそれがなされる期間であるからです。
中学校が親から一度離れ、様々な見識を広げて自分の考えを形成する期間であるのに対して、
(だからこそ反抗期というのが起こります。)
小学校ではほとんどの教えを何も疑わずに受け入れる傾向にあります。
そして最も影響を及ぼすのが親の教えです。
親が、『一生懸命勉強しなさい』
と言えばそうなるし、
親が、『よく遊んで楽しく過ごしなさい』
と言えばそうなります。
子どもは何も分からない上に、
親に頼らなくては生きていけないため教えを素直に守ろうとします。
親の言うことを聞いた結果の悲劇
悲しい話ですが、
子どもが親の夢を実現する第二のチャレンジになっているパターンは少なくはありません。
母親が女優業にあこがれていた。
にもかかわらず母親には素質もチャンスがなかった。
それを娘を子役として育てることで実現させようとするようなことです。
子にとっては望ましい道でなくても(子は芸能に一切興味がない)、
それを強要されることでその道へ行くパターンは多々あります。
その中で子がプレッシャーに潰されるパターンもまた少なくはありません。
子は親の教えに左右されてしまうのですね。
親の言うことを聞く人間は使えない!?
そして、圧倒的に間違っている価値観もまたあります。
親世代は時代の変化を分かっていないからですね。
よく勉強して一流の大学にいき一流の企業に入る
これはその最たる例ですね。
よく勉強すればたしかに一流の企業には行けるでしょう。
近年の塾業界のカリキュラムは素晴らしいですからそれに従えばいい大学に行くことは難しくありません。
ただし、
そこからいい企業に行けるかは全く別の話です。
いい大学に行くことで最低限のチャンスを得られるだけにしか過ぎません。
あくまで足切り段階の話です。
足切り以降は企業は学歴なんて見ません。
ほんの少しのバイアスがかかるレベルでしょう。
時代は変わった
親の時代は学歴こそが全てでした。
仕事の内容が単純だったからです。
それは経済成長期にあり、市場が拡大し続けていたからです。
市場が拡大する中では生産規模を適正に上げるという勉強と似た頭の使い方が必要になります。
だからこそ勉強ができ、適切な基礎知識があるという子とは大きなアドバンテージだったのです。
ただし、今はわけが違います。
マーケットは成熟され縮小傾向にあります。
安くしても小型化しても高品質にしても売れるとは限りません。
時価総額世界1位のアップルの製品ははたして単純に品質がいいのでしょうか?
UIを極限まで高めたブランド力によるものではないでしょうか。
言われたことを早く正確にこなすことが求められる時代から、
誰も見つけないことをこなすことが求められる時代になりました。
勉強では測れない能力がこれにあたります。
親の言うことをよく聞き真面目に勉強する学生が、
活躍した時代から、
親の言うことをよく聞き真面目に勉強する学生が、
言われたことしかできないガリ勉と揶揄される時代になりました。
しかしながら、親はそれに気付いてなどいません。
それが不幸を生む結果となっています。
これが現実なんですね。
このように間違った洗脳(世の中ではこれを常識と呼ぶ)がはびこっているケースは
非常に多いんですね。
お金を稼ぐために汗水たらして働くべきなんてこともこれと同じで、
高度経済成長期の常識が残っているだけです。
今の時代は豊かですから、
たとえ汗水たらさなくてもずっと家にいてもお金を稼ぐことなんてできる。
それだけの話なんです。
次回はそうしたものを見極める方法についてお話します。