なんとセグウェイが著作権侵害の相手に買収される


著作権侵害で訴えられていた相手を買収してしまうという、
なんとも中国らしい豪快さ。

セグウェイ、買収される

中国のNinebot 社が、パーソナルトランスポーターのSegwayを買収しました。Ninebot (九号机器人)は2012年に設立されたばかりのスタートアップ企業。

足に挟む一輪車のような個人向け移動機械 Ninebot One や、セグウェイそっくりのナインボットを扱っており、昨年には競合他社と並んでSegway社から知的財産権侵害として米国への輸入差し止めの訴えを受けていました。

セグウェイをパクッた?Ninebotはセグウェイに著作権侵害を訴えられ訴訟問題に発展。
そしてNinebotはセグウェイを買収。中国らしさがにじみ出た力技です。
自社を訴訟してきた企業を買って傘下に入れてしまおうという。なんだかジャイアンのような考えですね。

セグウェイの今後を占う

セグウェイと言えば、Googleが社内での移動に使うなど、注目を浴びていましたが、
最近はめっきり話を聞きません。
行動での使用許可の話などもめている部分もあるそうです。

セグウェイの技術自体は素晴らしいものではありますが、
現状、徒歩に変わるものとしてそこまでのバリューがあるとは言えません。
仮にスピードを出せるようになって、移動手段としてさらなる利便性を得たとしても自転車に替わるものなのかというと、難しいところでしょう。

Ninebotがセグウェイの買収したからには、それなりの理由があるのでしょうが…
なかなかこの展望が見えてこない部分もあります。
ただ、セグウェイは中国や東南アジアでは交通渋滞などもあり、流行る可能性を秘めているかもしれません。

中国の誇る力技

日本で著作権侵害で訴えてきた相手を買収するというニュースは聞いたことがありません。
著作権どうこうが問題になるのなら、
そもそもその会社を自分のものにしてしまえばいいというジャイアニズムがなんとも中国らしいです。

日本はどころか中国にしかできない気がします。
ある意味では非常に合理的な考え方であり、理にかなっています。
ビジネスにそういった敵対関係を持ち込む意味がなく、利益のみを追求する姿勢なのですね。

Ninebotに出資をしているのがシャオミというのもまた面白い点。
シャオミと言えば、パクリスレスレのスマートフォンなどのデバイスを発表し続け、
さらにはそれで利益を出し続けることで有名な企業。

パクリ製品で得た利益で賠償金を後払いするのではないか
といううわさも飛び交うほど…

パクリ大国中国の生んだ最高傑作はここまできた!


ちなみにこちらがそのシャオミの記事

ある意味では、
日本の起業家もガツガツしたところは見習うべきなのかもしれません…