gumiの例から、
当然審査を強化しなければいけないのは事実ですが、
これからのIPOには注目
上場ゴール
この記事を読んで頂ければ分かりますが、gumiという企業の例も含め、様々な企業が上場後に株価を大きく下げるというケースが相次ぎました。
投資家にとってみれば、上場後に株価が下がるケースばかりではIPO株には誰も手を出さないようになりますし、東証は大きく糾弾される結果となりました。
若手起業家の星、グノシーに飛び火
元々インターネットを主戦場とする企業というのは、
世間的には信頼をあまり得られません。
(DeNAが球団を買収しようとしたときの批判を見れば明らかです。)
特に東証なんかは半公共機関であり、
実態が存在しないインターネットビジネスは軽視されがちです。
(その価値というのが明確に見えにくいため)
ゲームアプリをメインとするgumiとニュースアプリをメインとするグノシーでは、正直ITに長く親しんでいる我々からすると待ったく違うじゃないかとなりますが、(ニュースアプリよりもゲームアプリは流行り廃りがとんでもなく激しいです。)
東証のおじさんたちにとってはIT=全部同じなわけです。それこそgoogleやamazonレベルまでいかないと何をやっているか理解されません。
これからはVCによる大型資金調達がメインに
ただ、
これがITベンチャーにとってそこまでマイナスかと言うと、
そうでもなかったりします。
ラクスルやメタップスがVCから何十億円を調達したように、
上場でなくとも資金調達の場はいくらでもあります。
そして今はそれがバブルと呼ばれるレベルで大型資金調達を続けています。
グノシーも別に上場は絶対ではないのではないでしょうか。
(それよりも上場による知名度が欲しい…?)
今の状況は明らかにバブル。起業家には「今はチャンスだからぜひ調達したほうがいい」とアドバイスするが、投資家から見ると、はっきり言ってばかばかしい。起業家も周囲の調達額が大きいから「こんなもんでしょう」みたいな感じで緊張感が緩んでしまっている。うちの会社を辞めて起業した人が、1年も経たず、まだほとんど売り上げも立ってないのに10億円近い時価で資金調達の相談にきたときは驚いた。
大きな額を調達した分、リターンを出してつじつまを合わせられるなら急成長できるチャンスだし、気が狂ったように頑張る覚悟のある人ならいい。でもその年齢、規模で、多額の資金を集めることに対する洒落にならなさを痛感してやっているのだろうか。現実に、実業で数億円の投資に見合う利益を出すのは並大抵のことではない。
出典 http://news.goo.ne.jp/
サイバーエージェント藤田社長など、このバブルを懸念する声もありますが、VCの方が東証などよりもITベンチャーをスケールさせる役割を担っています。そうした方向に資金調達は流れていくことでしょう。
ITバブルはまた起こる?
日経平均2万円突破の際には話題になりましたが、前回の15年前の日経平均2万円台はITバブルでした。
ライブドア、楽天、GMOなど今でも残る当時のメガベンチャーが軒並み活躍し、その脇を固めるベンチャーにも非常に多額の資金が流れていました。(後者は結局インターネット事業から撤退したケースも多くあります。)
そうしたバブルがまた起こることは予想されるのではないでしょうか。ただ、今は上記の企業のような、堀江貴文氏や三木谷浩二氏のようなずば抜けたリーダーは存在しないように思えます。
そうしたトップを走るリーダーが現れた際に、また一つIT産業は成長するのではないでしょうか。