消えるからあえてリークする、Snapchatマーケティング


若者に大人気のSnapchatを通して新たなマーケティングが展開されている。
有名ブランドであるアディダスはSnapchatが消えることを利用したプロモーションを行った。

Snapchatで起こるマーケティング

インターネットで様々な情報が流れ飛び交う。そんな中である有名企業がそれを利用した驚きのマーケティングを実施した。

その企業の名はアディダス。そして、そのマーケティングを行った場はSnapchatである。
iPhoneの次世代モデルに対して様々な憶測が飛び交うことを思い出せば分かるだろう。アディダスの熱狂的なファンもまた、プロダクトに関して様々な憶測を張り巡らし、そして時には質の悪いプロダクトのリーク情報が出ることもある。そして、それはアディダスからすれば望ましいことではない。インターネット上に飛び交った情報によってファンが混乱したり失望したりしてはいけないのだ。

アディダスの行ったSnapchatマーケティング

アディダスのブランドであるオリジナルズは、2016年5月17日にSnapchatのチャンネルをスタートさせている。ロサンゼルスで開催されたアディダスのイベントに参加したミュージシャンのファレル・ウィリアムズは、アディダス製オリジナルズ・スニーカーの写真を同社のSnapchatアカウントで投稿した。その写真はSnapchatのスクリーンショット機能により4000回ほど保存され、後にInstgramやTwitterといったSNSで拡散されることになった。

画像が投稿されたのはSnapchat上である。つまり、それは時間が経てば消えるということだ。消えるからこそあえてアディダスはSnapchat上にそれをアップし、ユーザーは消えるからこそこぞって拡散した。やがてなくなるものに人は希少価値を見出すだろう。

今後も増える消えるマーケティング

アディダスはすでにSnapchat上にアカウントを設置し、様々なマーケテイングを仕掛けている。特定の場所でのみ機能するフィルターを利用するなど消える以外の機能についても様々活用している姿が伺える。

かつてから希少性を利用したマーケティングは存在する。その1つが、期間限定商品だろう。コンビニにいってみれば様々な期間限定商品が存在することが分かるだろう。人は、『今しか手に入らないかもしれない』と思うほどにそれが価値のあるものだと錯覚するようになっている。当然ながら、Snapchatもまたこの効果を利用したサービスである。情報が様々溢れる中でそこに希少性をプラスする施策は非常に効果があると言えるだろう。