アップルが新たな技術を開発している。
ワイヤレス充電が可能になればiPhoneを含め世の中の様々なものが変わるだろう。
アップルがワイヤレス充電を開発
米アップルは、米国とアジアのパートナーと共に新たなワイヤレス充電技術の開発に取り組んでおり、早ければ2017年にも同社のモバイル端末で実用化する可能性がある。この計画に詳しい複数の関係者が明らかにした。
出典 http://www.bloomberg.co.jp/
アップルはワイヤレス充電の技術の開発に取り組んでおり、来年にも採用される可能性があるという。iPhone7ではイヤホンジャックが廃止されるとされており、SDカードの廃止から始まりついに物理端子がなくなる可能性がありそうだ。
物理端子ゼロの時代に
ご自身の持つスマートフォンを見て頂ければいくつかの端子、つまりコードを差し込む穴があるはずだ。Android機ならSDカードがあるし、iPhoneでも充電コードを差し込む端子とイヤホンジャックが存在する。全てのデバイスについて端子が存在するというのは至極当たり前の話である。まず、それがなくては基本的に充電ができない。
イヤホンジャックについてはBluetoothの技術でワイヤレスでそれが可能である。5年もすれば、イヤホンにコードがついているなんてありえない!?という風に世の中が変わるだろう。ただ充電というのは電気を送るわけであるから、その間に介在するコードがなくては電気を送ることができない。それを解決するのがワイヤレス充電の機能である。デバイスをパネルの上に載せるだけで充電をすることのできるタイプに、超音波によって4.5mほど離れていても充電が可能になる技術も存在する。そうなればあらゆるものの充電がコードなしでできるようになるだろう。
iPhoneが防水に?
ワイヤレス充電の長所は、端子がなくなりコードを使わなくてよくなるという部分だけではない。端子がなくなるということは水がデバイスの中に入り込む可能性も非常に低くなるから、防水機能につながる可能性が非常に高くなる。これまでiPhoneは防水機能を搭載していない。防水の搭載は可能であるがそれをしてしまうとバッテリーの持ちが悪くなるなどトレードオフな部分もあり踏み切れていなかった。
ところが、ワイヤレス充電によってこの問題が解決すれば防水も可能になる可能性がある。端子がゼロになることによって様々なデバイスの部分でのメリットが見込めそうだ。
様々な応用が可能なワイヤレス充電
ワイヤレス充電には様々な利点がありそうだ。今までは外出先などでコードをつないで充電したり、バッテリーを持ち歩いていたがそれが必要なくなる。コンセントの代わりに超音波で充電を可能にする機器を置けばそれが勝手に充電してくれるからだ。わずらわしいケーブルがなくてよくなるのは外出時が非常に大きいだろう。もしかすると駅や電車内などにも充電の可能になる機器を置くようになるかもしれない。そうなると、もはや充電というものを人間が意識することがなくなりそうだ。
そして、ワイヤレス充電が非常に大きな成果をもたらしそうなのが電気自動車である。電気自動車は現在一度の充電で可能な走行距離が250kmほどであるが、電気自動車のスタンドはあまり普及しておらず、基本的に充電が可能になるのが各家庭になっているのが現状である。これを補うことができるのがワイヤレス充電によるもので、将来、駐車場に電気自動車用のものができるようになれば駐車しておくだけで勝手にワイヤレスで充電が可能になるかもしれない。
こうした可能性により、今後どんどんと電気をエネルギーとした機器が普及するだろう。