イーロン・マスクが語る世界の3つの問題


世界ナンバーワンの呼び声高いイーロン・マスクが今後の世界について語った。
その中で語られた世界の抱える3つの問題とは。

イーロン・マスクへのインタビュー

世界最大のベンチャーキャピタルであるYコンビネータの行ったインタビューの相手はイーロン・マスクである。その中で、イーロン・マスクは今後の世界のテクノロジーの行方について語っている。

インタビューはまず、今の世界に存在する5つの問題があるとすれば何かという問いからスタートしている。その中でイーロン・マスクが挙げたのは3つの問題、『AI』『遺伝子』『脳に情報を送り込むインターフェース』である。

3つの問題

1つ目は、AIで、AIは近い将来の時間軸の中で最も人類に影響を与えるものになるだろうと語っている。人類の未来を変えると言われるテクノロジーのうちで我々がその足音を感じるのがAIだ。AIは人間と会話をすることができたり、人間以上の処理を行うことができる。囲碁で世界チャンピオンに勝つこともできる。
イーロン・マスクAIをオープンにする非営利団体『OpenAI』を立ち上げ、AIに対する理解を広げている。人類を滅ぼす可能性があるというホーキング博士の提言に対してある程度の賛同を示しており、大きな可能性と危機を感じていることが分かる。

イーロン・マスクは、遺伝子を再構築することで、遺伝に起因する病気や認知症、アルツハイマー病を克服することができたら素晴らしいことになるだろうと語っている。
2つ目は、マスク氏が挙げたのが、遺伝子に関する研究です。マスク氏は「遺伝子をリ・プログラミング(再構築)することで、遺伝に起因する病気や、認知症、アルツハイマー病を克服することができたら、それは素晴らしいことになるでしょう」と語ります。

最後に挙げたのは、人間の脳に情報を送り込む広帯域のインターフェースを搭載する技術。脳が情報を得る。脳に情報を送る手段は非常に狭いものとなっている。情報を見たり、聴いたりという手段はあくまで限定的なものだ。大脳皮質と情報のインターフェースはさらに大きくなるかもしれない。例えば、電気信号を送り込んでテレパシーを実現するなど。

イーロン・マスクの語る『見積もり』

さらに、イーロン・マスクは役に立つ物を作り出すために必要なこととして、何らかの『見積もり』が必要であると述べている。これから造りだそうとしているものがその時点の最新の技術と比較して”どの程度優れているのか”の差分と、それによって影響を受ける”人の数”をかけ算することで、影響の度合いを見積もることができるとしている

その中で極めて役に立つ存在が、宇宙への移住なのだろう。最新の技術と比較して非常に優れているうえに影響を受けるのは人類全てだ。そのかけ算は尋常でないものであることが分かる。
SpaceXを始めるときに、成功確率は10%もなくて、全てを失うかもしれないと考えていたが、それによる進歩を誰かが引き継ぎさらに前に進めてくれることを信じていたのだという。

彼はまさに歴史を変える起業家にふさわしいだろう。