LINEがライブ配信に参入


LINEが次々とサービスを打ち出している。次はライブ配信だ。
『LINE LIVE』でライブ動画をユーザーは視聴することが可能となった。

『LINE LIVE』でライブ動画の視聴が可能に

 LINE(東京都渋谷区)は10日、スマートフォンからライブ動画を配信できるサービス「ラインライブ」を始めたと発表した。当初はAKB48やラグビー日本代表の五郎丸歩選手ら著名人がライブ映像や練習中の風景を配信、利用者は無料で視聴できる。来春にも一般利用者に配信するためのアプリを公開し、配信と視聴の枠組みを広げる。同社の最高戦略・マーケティング責任者の舛田淳取締役は「月間視聴者1000万人を当面の目標としたい」と話した。

 著名人の公式アカウントから音楽やスポーツイベントが配信されるほか、ラジオやテレビ局と連携して番組の舞台裏なども配信される。配信者は広告や視聴者のチップなどで収入を得ることができる。

出典

LINEがライブ動画の配信に乗り出した。現在はAKBなどのアーティストやスポーツ選手からの配信のみに限られているが、今後一般利用者が配信できるようになるようだ。配信者は広告やチップなどで収入を得ることができるともあり、ニコ生主などの属性の配信者が乗り出してくる可能性も考えられる。

LINEがついに動画事業に参入

実は、Facebookやメッセンジャーアプリで言えばSnapchatは同サービス上で動画の視聴ができるサービスをすでに整えている。日本ではそうした事業者が動画事業に参入するケースはなく、現在はツイキャスやニコ生、そしてYouTubeなどが動画のプラットフォームとして存在してきた。そして今回はLINE上で動画のプラットフォームが出現する。おそらく、ツイキャスやニコ生などのサービスにとってはある程度の影響があるのではないだろうか。

ライブ動画と言えば思い当たるもので、Ustreamが日本からの撤退を発表した。かつてはももいろクローバーZなど、多くのアーティストがライブ動画をこのUstreamに配信しており、ツイキャスやニコ生のような実況系とは異なっていてライブ動画やライブ番組に特化したサービスであった。そんなUstreamが撤退を決めたことももしかすると影響を及ぼしているのかもしれない。少なくともLINEにとっては他にライブ動画を配信している有力な事業者がいない以上、AKBをはじめとしたアーティストはLINEから動画を配信するだろう。

『LINE LIVE』は今のところ最有力か

Showroomというサービスがあり、これはDeNAの提供するサービスであるのだが、これがもしかすると『LINE LIVE』の対抗馬としては最有力なのかもしれない。有力なアーティストはそう多くはないものの、アーティストやタレントがライブ動画などを思い思いに配信し、それを見た視聴者がチップを払うなどのことができるようになっている。非常に『LINE LIVE』に近い体系となっている。

showroom

とはいえ、『LINE LIVE』は競合よりも有力なサービスであることには間違いないだろう。次々とサービスを生み出していくLINEはよりプラットフォームとしての影響力を強めている。