以前のエントリーで早稲田大学と慶應大学の著名人を
それぞれ紹介したが、それぞれの大学の違いとはなんだろうか。
スポーツでは早稲田優勢
ことスポーツにおいてリードしているのは早稲田大学である。
神宮球場での六大学野球で最も盛り上がる早慶戦では比較的早稲田優勢であり、2015年の大学選手権大会で優勝したのも早稲田大学である。
早稲田大学は所沢にスポーツ科学学部があるのに対して慶應大学はそうしたものはない。スポーツ推薦の枠にも大きく差があるようだ。
駅伝でも毎回優勝争いをする早稲田に対して、慶應は出場がない。
スポーツに力を入れているのは早稲田のようだ。
就職では早慶の色が表れる
マスコミへの就職が強い早稲田大学に対して、
慶應大学は商社への就職が強いというそれぞれのカラーが表れる。
自分のやりたいことを追究する早稲田に対してグローバルを意識した慶應という構図が見られる。
なお、リクルート発表の大手就職率では、早稲田が30%、慶應が40%と慶應がリードしている。
現在では慶應優位との見方が強いようだ。
独自志向の早稲田、エリート志向の慶應
なんと言っても2者の特徴は、
周りを気にしない早稲田に対して、エリート意識の高い慶應である。
早稲田生は基本的に自分のことをなんとも思っておらず、エリートだとも思っていない。だからこそ自分のやりたいようにやるという傾向が強いようだ。そのため、就職では慶應に多少劣る部分がある。
それに対して、慶應生は自らがエリートだと思っており、意識が高いことを好む。人から評価されるためにはどうあるべきかを考えているようである。そのため、意識が高くてうざいと思われることも多い。
代々木ゼミナールで長年英語講師を務める西谷昇二氏は、
早稲田はよくいえば、学生の個性を磨くというか型破り的で、バンカラ風が多く、それが早稲田カラーになっている。一方慶應はエリート的で、「社会の組織の中で自分を生かしていこう」という意識が強いですね。
と語る。
個性的で自分の良さを貫く早稲田に対して、社会を意識して求められることに応える慶應という違いがあるようだ。
早慶の経営者の違いとは
早稲田は慶應に比べ学生がおおよそ2倍ほど多い。
2014年1月の「あなたの出身校には社長が多いのかも!画像で見る大学別の輩出ランキング」 によれば、全企業の社長輩出数を見ると慶應が11,993人。早稲田が11,229人である。一部上場企業の社長輩出数だと、慶應が160人。早稲田が112人。
出典 http://collegino.jp/
しかしながら同数以上の社長を輩出する慶應は起業家や社長などの人材については秀でていると言えるだろう。
なお、早慶それぞれの起業家については大きな違いはなく、一般の学生ではわりかし明確に違いが見られるものの、起業家・経営者という枠ではそこまで出身校による影響はないのかもしれない。
※今回のそれぞれの大学の違いについては校風について比較したものであり、個人については必ずしも当てはまらないことに注意を頂きたい。