メルカリで自宅発送が可能に 出品がより気楽に


メルカリで今度は自宅から発送ができるようになった。
宅配会社との提携など出品者のハードルを下げる施策には相変わらず余念がない。

メルカリが自宅から発送できるサービスを開始

フリマアプリのメルカリが本日2016年6月20日、自宅から発送できるサービスを開始した。ヤマト運輸との提携で提供する配送サービス『らくらくメルカリ便』の利用者が対象となっており、自宅にいながら出品できるようになったことでより出品に対するハードルが下がる。

従来のらくらくメルカリ便は、ヤマト運輸の営業所かファミリーマートに商品を持ち込み、店舗に備え付けのバーコードリーダーにスマホの画面をかざすことで、送り先などを印刷してくれ、そのまま発送が可能だった。それが今後は出品時にらくらくメルカリ便を選択し、配送時にアプリ内で『集荷』を選択することで、ヤマト運輸のセールスドライバーが自宅まで商品を取りに来てくれるまでになった。

送料は持ち込みの場合より30円高くなったものの、利便性との天秤にかければ非常にメリットは大きそうだ。現在はメルカリ内では匿名で取引が可能であったり、発送のトラブルに関しては全額をメルカリが負担してくれるようになっている。

メルカリの長所は素人でも楽しめる点

メルカリが優れている点はこうした利便性や安全性によって素人でも非常に気軽に売買をできることだろう。今回の自宅まで集荷しにきてくれるサービスによって大型の荷物や、わざわざ営業所までいくのが面倒という人にとっても気軽にサービスを利用することができる。送料は売上代金から引かれる仕組みになっているからその点についてもわずらわしさを感じることがないようになっている。

今までメルカリで1万円以上売り上げた人は177万人にも及ぶという。ヤフーオークションなど半事業者の多いマーケットとは異なり、普通の主婦や普通の学生が取引を安心してできるサービスである証拠だろう。

C2Cのカギは初心者

Airbnbでサービス当初、利用者が伸び悩んでいた中で、会社側がわざわざホスト(宿を提供する側)の元へ出向き写真を撮っていたことは有名である。自分の部屋をよく見せることに関して素人であるホストがゲストをひきつける部屋にできるようにフォローしたところからAirbnbの快挙が始まった。

C2Cのサービスを成功させるカギはどれだけ初心者が入りやすい環境を作ってあげるかにあるのではないだろうか。どれだけ多くの普通の素人が気軽に売買を行えるかという部分はC2Cの理念にとっても重要だ。その点においてメルカリの右に出るサービスはフリマアプリでは存在しないだろう。