Hulu日本でも好調の決算


Huluが日本でも順調にユーザーを伸ばしている。
日本テレビ主導となった日本のHuluはテレビ界の希望なのかもしれない。

日本版Huluが会員数30%増

動画ストリーミングサービス大手のHuluが日本でも好調だ。現在、Huluの日本向けサービスは日本テレビの子会社HJホールディングスが運営を行っている。(2014年2月28日からHuluの日本向けサービスは日本テレビ子会社が運営となった。このため、Huluには、日本テレビと共同でのコンテンツが存在する。)

日本テレビホールディングスの発表では、Huluの会員数は2016年3月末で130万人となっている。これは、2015年度IR資料で明らかにされたものである。2015年3月には会員数は100万人を突破していたが、そこから30%増と増え続けているようだ。日本テレビとの共同の企画などが実った結果だろう。

日本テレビ好調の理由

世界最大の動画配信サービスNetflixの凄さの理由とは

Netflixは全世界で6900万人の会員数を誇り、通年での売り上げが7400億円だ。それに対してHuluの日本での数字は、会員数が130万人に売上高は前年比約50%増の127億円である(営業利益はマイナス21億円)。規模で言うとどちらも50分の1程度である。Netflixの会員数がアメリカのみで4300万人であることを考えると日本Huluもあと10倍ほどは数字が伸びてもおかしくないだろう。

2017年3月末の目標会員数は166万人を見込んでいる。2016年度はオリジナルコンテンツの制作に積極的なようだ。
なお、日本テレビの2015年度連結決算は増収増益で、売上高は前年比5.7%増の約3070億円、営業利益は20.5%増の約458億円ときわめて好調である。1位が定位置となった高視聴率が理由で放送収入が増加し、映画やイベントも好調。非常に勢いがあると言えるだろう。

日本テレビの積極的な姿勢

沈みゆくフジテレビとは対極に視聴率ではトップを記録し、Huluなどテレビ以外にも積極的な日本テレビは非常に期待が持てそうだ。
2014年10月にスタートした情報番組『SENSORS』では、webメディアsensors.jpのコンテンツが基になっており、webありきの番組という点では異色だ。それゆえに番組の雰囲気、コンテンツも従来のテレビでは見られなかった内容が多い。『SENSORS IGNITION 2015』というリアルイベントを開き、複数チャネルでSENSORSが展開されていることも分かる。

このように、テレビ業界もただ今までのように同じことを繰り返すのではなく、時代の波をうまく生かしていくことができればオワコンという批判もおさらばできそうだ。