ソフトバンクが共同で10兆円規模ファンド設立


ソフトバンクが驚きの発表をした。
設立されるというファンドの規模はなんと最大10兆円規模。

ソフトバンク10兆円ファンドの設立を発表

あまりの金額の大きさに一度目を疑った者も少なくないだろう。
ソフトバンクグループは、本日2016年10月14日、サウジアラビアの政府系ファンドPIF(公共投資ファンド)と共同でテクノロジー分野に投資することを目的としたファンドを設立することを発表した。その名はソフトバンク・ビジョン・ファンド(仮称)で、規模は最大1000億ドルとなる見通しである。

ソフトバンクは今後5年間で250億ドルを出資し、PIFは450億ドルを出資する見込みになっているという。

ソフトバンクの本業はファンドに

ソフトバンクは日本の通信キャリアとして知られているが、それと同時にファンドとしての側面も知られている。アリババ創業時に投資した20億円は、8兆円ほどにまで化けた。アリババのジャック・マーと会った際に孫正義氏は一瞬で投資を決めたという。先見の明には高い評価が集まる。

アメリカの通信キャリアスプリントはいい投資とは言えず、失敗に終わったが、その他積極的な投資を行っている。そして次はPIFとの超大型ファンドだ。テクノロジー分野を対象にしており、今後数十年を見ながらの投資になりそうだ。
サウジアラビアもまた石油産業からの脱却を目指しており、オイルマネーを様々な産業に投じていく狙いだ。同じく産油国であるUAEはドバイの観光業や、立地を生かした金融業などで成功を収めており、そうした方向性が望まれるのだろう。