不動産と言えば、資産の中でも安定した大きな価値を持ちます。
ただ、その不動産は今後価値がこれから下がる可能性があるのではないでしょうか。
不動産のその価値の理由
不動産と言えば、不動産王という言葉もあるほどで権力や資産の象徴ともされるほどです。
不動産業界ともなると大金が動き、不動産自体の価値が重く認められていることは言うまでもないでしょう。
では、なぜ不動産にはそこまで価値があるのでしょうか?単純に空間に価値があるのでしょうか?それでは、田舎の土地が安い理由がつきません。
不動産の価値の理由は非常にシンプルで、”そこに人が集まるから”です。人がたくさん来れば来るほどにその土地の価値は高くなります。
そこに人が来るのならばものを売ったり、商売をしたりすることができます。商業的な価値として不動産は存在します。
もちろん、商業活用以外にも不動産は人が住むという役割があるわけですから価値がありますが、それもまた経済活動をする会社という場所があってそれを基準に定められていることが多いです。
また、不動産の価値はただ人が集まることだけでは決まりません。日本で最も坪単価の高い場所は、日本一乗降客の多い新宿駅の周辺ではなく、銀座駅の周辺です。それはなぜかというと、新宿と銀座では顧客単価が違うからです。銀座は新宿よりもお金を落とす金額が大きいため土地の単価が上がるようになります。
ECの存在が不動産価値を変える?
と、ここまでが不動産に価値がある理由ですが、そうなると1つ疑問が上がってきます。ネットの存在によって人は買物を必ずしも店舗で行わなくなることです。現在、ECの市場規模は非常に増加しており、これからさらに増えることが予想されています。
当然ながら今まで店舗で買っていたものをネットで買うようになるわけですから、その分は店舗での売り上げの減少につながるのではないでしょうか。
webの普及による不動産の価値の推移については未だあまり論じられていませんが、間違いなく店舗での売り上げは今後落ちることでしょう。現在そのあおりを食らっている店舗も多く存在します。銀座などは土地柄としてあまりネットと市場でバッティングすることはありませんが、渋谷などの土地はその影響を受けやすいと予想されます。
ちなみに、渋谷の109の店舗は実はそのほぼ全てが高いテナント料を原因として赤字です。では、なぜそれでも店舗は109に店舗を出し続けるのかというと、それは109に出店しているというブランドでネットでの売れ行きが伸びるからです。土地というのものにはネットにはないブランドが存在します。ECによる影響は受けるものの、その価値を保ち続ける土地もあることでしょう。
オフィス街は減る?
また、不動産の用地としてオフィス街も無視はできません。当然ながらオフィス街として有名な丸の内なども高い不動産価値を持っています。ただ、そのオフィス街もこれから減っていくことでしょう。webの普及により、仕事をするのに必ずしもオフィスで行う必要はなくなってきます。今後フリーランスも増えることでオフィスも全てがオフィス街にある必要はなく、家の近くのシェアオフィスなどの需要は確実に増えてきます。そのことでオフィス街の不動産価値も徐々に下がることが予想されます。
不動産というと、常に大きな安定した価値がありましたがそれも昔のこととなる時代が来るでしょう。今後ネット社会によって物質的な価値は下がってくるでしょう。