ミクシィの展開するゲームアプリモンスターストライクが突如、
App Storeから姿を消した。利用規約違反に原因があるようだが、Appleの支配下であることを改めて感じさせる結果となった。
モンストがApp Storeから削除
モンストは、モンスターを敵にぶつけて遊ぶ、アイテム課金制の人気ゲーム。アプリストアでは常に人気上位をキープしていたが、29日夕に突如、App Storeから姿を消し、オーブの購入やアプリのアップデートもできなくなっていた。
モンストの「シリアルコード」機能をAppleが問題視し、App Storeから削除した可能性がある。シリアルコードとは、雑誌やリアルイベントなどとのコラボレーション企画などを通じ、ユーザーに配布されるコードで、アプリ内で利用するとアイテムがもらえるなどの特典がある。
出典 http://news.nicovideo.jp
ミクシィの売り上げを支えるアプリ、モンスターストライクがApp Storeから削除されていた。シリアルコードに関する利用規約違反によるものが原因だとされている。結局30日現在には復活したようだが、これだけ大きな企業が利用規約違反で削除を食らうとはなかなか聞くことのある話ではない。ミクシィもかなり大きな焦りがあったのではないだろうか。
ハードの圧倒的有利な時代に
現在日本で流通するスマートフォンのほとんどはiPhoneかAndroidとなっている。つまりほとんどのアプリはApp StoreかGoogle Playを経由することになる。事実、iPhoneでのアプリはアプリ内課金の30%をAppleが手数料としてとる形になっている。これだけでも相当にハードを作る(おおよそハードがOSも作っている)企業が有利なことが分かる。
今回のモンストのようにAppleのさじ加減一つでアプリが削除される可能性があるのだからアプリ運営側はハードに従うしかない。もしもAppleがさらなる有利な条件をつきつけてきたとしてもそれに従うほかないだろう。それだけの権力をAppleやGoogleは握っている。
IT時代はプラットフォーマーに傾く
スマートフォンもそうだが、多くのサービスはさらにどんどんとプラットフォーマー(その場を提供する者、スマホアプリで言えばOS)に有利になっていく。
例えば、Facebookは1つの例だ。Facebook内で多くのユーザーが存在する。さらにはFacebookは1日のアクティブユーザーが政界の人口の7分の1の10億人存在する。つまり、世界の7分の1が1日1日Facebookを利用していることになる。そのFacebookが持つ情報を利用して広告をうつことは非常にメリットが大きいと考えて差し支えない。その広告をうつにはFacebookの提示した条件内で行う必要がある。
さらにFacebookはサービスとしてでなく企業としてInstagramやWhatsAppを傘下に持つから、SNSやメッセンジャーでは破格の力を持っている。全世界のSNSから派生する広告を牛耳れるような状態である。
また、日本では同様に多くのユーザーを持つLINEは非常に有利だろう。LINEアプリ内でLINEツムツムなどのゲーム、LINE MUSICなどの音楽など様々なLINEのサービスを提供できる。これからの時代はプラットフォーマーが非常に大きな力を持つだろう。