メタップスがゲーム実況プロダクション『BUZZCAST』を設立


人工知能を用いた事業をしていることでも知られるメタップスに新たな動きだ。
メタップスは本日、ゲーム実況プロダクション『BUZZCAST』を設立した。

メタップス『BUZZCAST』の設立を発表

メタップスの子会社で動画事業を展開するAppStairは4月12日、スマートフォンゲーム実況に特化したプロダクション「BUZZCAST(バズキャスト)」を設立したと発表した。

出典 http://japan.cnet.com/

人工知能によるECツールを先日発表したメタップスであるが、今度は子会社であるAppStairがスマホゲーム実況に特化したプロダクションの設立を発表した。プロダクションといってもその主な目的はPRネットワークという形だろう。

buzzcast

ゲームアプリのPRを目的としたネットワーク

メタップスの子会社であるAppStairでは2015年12月に、中国でオンライン上のインフルエンサーを活用したPRネットワーク『BuzzCast』の提供を開始している。インバウンド需要に備えた日本企業の、対中国でのマーケティングを支援する目的としてのPRネットワークであったが、今回新たに日本のインフルエンサーやYouTuberもネットワーク化した形となる。

メタップス広報によれば、メタップスの本業であるアプリ収益化プラットフォーム『metaps』のクライアントはゲーム系が多いという。現在アプリの市場において最も収益を上げているゲーム産業をいかに支援するかというのはメタップスにとっても重要項目なのであろう。その中で、市場全体でのPR施策として実況動画を活用したアプリゲームのプロモーションが増えている一方、動画での効果測定が難しく継続できないという課題があったそうだ。

メタップスの進めるマーケティング施策

『BUZZCAST』ではいち早く人工知能を取り入れたメタップスが強みとしてきた分析技術やノウハウを活用し、競合ゲームの再生数推移の比較分析や、ダウンロード数の数値化などの効果測定を行っている。ゲームの実況動画におけるそのPR効果を測定できることが強みになっているようだ。

その内容はインフルエンサーごとに、1視聴、1動画の効果測を行っていること。動画の効果を正確に可視化できるため、採算を十分に見込みながら自社のゲームやユーザーに適したプロモーション施策が打てるようになる。web系の広告であれば効果測定を行いながら瞬時にPDCAを回して改善していくこともこれによりできるようになる。動画広告の制作費はすべて『BUZZCAST』が負担し、広告視聴単価で運用するとしている。あらゆる方面からアプリの収益化、マーケティングをサポートできるのがメタップスの強みであろう。