本田圭佑と言えば日本を代表するサッカー選手。
しかし、彼はそれだけではない。サッカークラブを経営する起業家でもある。そんな彼の起業家人生とはどんなものであるのか。
幕張新都心で本田圭佑のサッカースクール開校か
千葉市美浜区の幕張新都心に、サッカー日本代表の本田圭佑選手(ACミラン)の練習場などを備えたスポーツ施設「HONDA SPORTS LAND(仮称)」が建設予定であることが、県企業庁などへの取材で分かった。世界的スター選手の拠点誕生の朗報に、同庁の担当者は「町の活性化につながってほしい」と期待を寄せている。
出典 http://www.sankei.com/
幕張新都心にスポーツ施設が建設予定であり、そこには本田圭佑選手のサッカースクールの開校も視野に入れているという。『HONDA SPORTS LAND』という仮称からも分かる通り、本田選手がサッカー選手、サッカースクール経営者として大いに関わることが予想される。
現役時代から起業家として取り組む
本田選手がサッカースクール『ソルティーロファミリアサッカースクール』をプロデュースし、経営に取り組んでいるのは非常に有名な話。しかし、その経営がスタートしたのが2012年5月であることはあまり知られていない。南アフリカワールドカップで2010年に一躍ヒーローになってからわずか2年足らず。実はまだ今の本田としての地位を確立する前からすでにサッカースクールの経営に取り組んでいる。
2015年6月にはオーストリア3部のサッカークラブSVホルンを買収し、サッカークラブ経営者にもなった。その勢いは留まるところを知らず、本業のサッカー選手をこなしながらとは思えないほどに経営者としての手腕を見せている。サッカークラブには”日本の選手がヨーロッパで活躍するための場所”を期待しているといい、その徹底した日本のサッカーレベルの向上に取り組む姿勢も非常に高く評価している。
ビジョンは日本のサッカーレベルの向上
起業家には実は高いビジョンを持つことが必須とされている。もちろん、全ての起業家がそれを持つわけでも必要不可欠なわけでもない。しかしながら世界的企業にはそのビジョンが存在することが多い。ビジョンには起業家の起業以前の思いが存在し、持つ意味合いどうこうの問題ではないのだが、徹底した理念が存在する企業は市場から好感を受け、またそのプロダクトにも利己性を超えたビジョンからくる魅力がある。
実際にGoogleなどの圧倒的な業績を残す世界的企業の多くはビジョンを保有している。お金のためというモチベーションは”こんなことを成し遂げたい”というモチベーションには及ばないというのが大きな理由ではないだろうか。
本田選手の起業家としてのビジョンは『日本のサッカーレベルの向上』である。彼自身の起業家としての躍進には、サイドビジネスとしてではない撤退したビジョンがあるからではないだろうか。だからこそ人を惹きつけることができ、サッカー選手というタフな職業をこなしながらここまでの躍進を見せることができるのだろう。
総理大臣本田圭佑の未来
本田選手は冗談交じりに『総理大臣になってみたい』とそう発言したことがある。やってみようと思ったことはなんでも本気でやるというものの例えとしての発言ではあったが、彼自身の経営者としての手腕を見ているとその可能性は十分に感じさせる。
スポーツ選手として政界に携わる人物としては、アントニオ猪木をはじめとして様々な人物が国会議員として活躍する。知名度と誠実なイメージがつくスポーツ選手は求心力を持ち、政治家に向いている部分も多い。本田選手は世間からの知名度も抜群であり、国会議員に立候補するのならば間違いなく当選の可能性がある。
『日本のサッカーレベルの向上』という彼自身のビジョンにこの総理大臣がはたして関わってくるかは謎ではあるが、20年後に彼が政界で活躍している姿も十分に想像できる。