人脈は基本的に作ろうとしない方がいい理由


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人生において、特にビジネスの場においてしばしば人脈が大事とは言いますが、
本当に大事なんでしょうか?

人脈ってそもそもなに?

様々な場所で、『人脈が~』と聞きます。
ただし、そんなばかり言う人間に限って大した実力も持ち合わせていないように感じてしまうのはなぜでしょうか。

人脈ってそもそもなんでしょう?
一度話したことがあるだけでも人脈に数える人も少なくはないですが、
人脈とは何か困ったことや頼って欲しいことがあったときに迷わず電話できるのが人脈ではないでしょうか。
そういったレベルのことを躊躇するレベルを人脈と呼ぶかについては疑問です。

『俺、あの人知ってるぜ』と自慢するためのものは人脈ではなく、
何かしら役に立ってくれるのが人脈です。
同様にして友達もちょっと人脈とは呼びません。(もちろん友達も大事ですが…)

同じレベル同士でないと人脈は成立しない

1つ確認しておきたいのは、必ず同じレベルでないと人脈は成立しないということです。自分とかけ離れたレベルのつながりは決して人脈になることがありません。
人脈とは、相互にプラスにならなければいけないからです。
あなたが一方的に何かを受け取るだけならそれは人脈にならず相手にも関わってもらえません。だってそんな関係性は相手に対して微塵もメリットがないですよね。そんなものは人脈ではないからです。

レベルの高い人間と人脈を作ろうとしても人脈にはなりません。あなたから相手に与えることのできることがなくてはならないからです。そんなことから人間とは基本的に同じレベルの人間とつるむことになるでしょう。全てにおいてその方が都合がいい。話も合うし、金銭感覚も合うし、同じレベルではメリットデメリットをそう気にすることもない。だから、上のレベルの人間と人脈を作ろうとしてもそれはただの知り合いレベルにしかならないのです。

お互いが評価し合った上で生まれるのが人脈

人脈が生まれる瞬間というのは、『両者が互いを評価し合った時』なのではないでしょうか。
例えば、この分野ならばこの人に頼もうとか、こういうことがあったらこの人を頼りにしようとか、そういった相手に対する信頼が生まれるときが初めて人脈につながることでしょう。相手にとって『この人に何かをやってもらおう、頼もう』と思わなければそれは人脈とはならないわけです。

そういった妥当性を無視して一方的に『人脈が欲しい』と思ってもそれは相手にとって何の人脈的要素がないのだから人脈にはなりえません。まさに、『俺~さんと知り合いなんだぜ』状態となるわけです。人脈自慢とは往々にしてそれが”別に人脈でもなんでもない”状態で起こります。自慢になるということはそれが自分のレベルの身の丈に合っていないから起こるのです。そんなものは人脈ではないし、そうなりえる可能性も全くないでしょう。

互いのプラスが積み重なってこそ人脈は深まる

基本的には、人脈というものは数あっても意味がありません。だってそんなに多くの仕事だったりやるべきことを一度にこなすことはないでしょう。それならば自分が本当に大切にしているジャンル、仕事、業界で人脈を作ればいいだけの話です。そこを間違えると”ただひたすら知り合いを増やすことのみが誇り”の状態となってしまいます。

最高の人脈を構築する方法は、どんな状況でも信頼できる関係性を作ることです。どんな状況でもお互い助け合えるという状態であればそれはまさに最高の人脈となります。そしてそれは、”お互いの経験”からしか生まれません。飲み会で楽しく話したとかそんな上っ面のものではなく、お互いがしっかりとプラスになった経験が必要なのです。人間とはやはり自分の利益を欲しがる生き物ですから、その人との関係性の中で得をしっかりしたともなればどんどんと信頼性もプラスされていきます。そうやってお互いの中で築き上げてきた関係性が人脈と成っていくのです。

だからこそ、人脈を作ろうとする必要はありません。今ある関係性の中で必死にお互いがうまくいくように行動していくことでその経験は勝手に人脈を生むのです。自分が同等のレベルの相手にメリットの提供できるのならばそのときに知り合いを増やしましょう。そこから人脈につながっていくはずです。決して知り合いを増やすのではなく、人脈を作りましょう。