世界のエリート教育は昨今ますます過熱している。
日本ではそういった教育は見られないが、このままでいいのだろうか。はたして世界最先端の教育とはどんなものであるのだろうか。
日本の教育と世界の教育
日本国内で教育と言えば、ゆとり教育がなんだとかiPadを使うとか、扇風機がどうこうとか実際そんなイメージくらいしかないだろう。どうすれば学力が上がるかといった議論はあまりされず、挙句の果てには勉強なんか意味ないとかそういう方が盛り上がっている。教育における革新というのは全く起こる気配もないし、そういった努力が日本の教育においてなされる気配もない。
例えば、シンガポールを例にとれば、平均年収1000万円を超えるこの国では世界中の富豪が移住してくることもあって教育のレベルは非常に高い。お金持ちの子たちが学校に通っているのだから、当然そこには熱が入る。小学校低学年から普通の勉強のみならず社会に出た際を想定したような英才教育が施されるという。
世界の最先端教育
『世界最先端の教育はこんなことになっている! 日本とは何もかもが絶望的に違う・・・』という記事ではそんな日本の教育を尻目にどんどん最先端化される世界の教育について触れている。
中進国と言われ、まだまだ日本とはほど遠いと思われていた中国や韓国は受験戦争が非常に激しく、勉学へのモチベーションが高い。北欧などは従来から高い教育カリキュラムを持っており、日本とはまた違った創造性をはぐくむ教育は非常に高く評価されている。世界の最先端の教育をご紹介しよう。
『21世紀の教育プロジェクト』
マイケル・ミルケン氏の手掛ける『21世紀の教育プロジェクト』ではその対象が小学校低学年とは思えないほどの英才教育を施す。コードライティングにロボット作り、そして3Dプリンティングという大学生が専門課程に進んだ際にやるようなレベルが目白押しだ。
そして、サマーキャンプでは、金融基礎の教育そして起業家の基礎教育をウォール街やシリコンバレーを代表するリーダーから学ぶことになっている。彼らは10歳を前にしてすでに世界のリーダーになることを意識づけられているのだ。
そういった勉強のためにはそもそも小学校低学年にして英語が完璧に使いこなせる必要がある。ウォール街にシリコンバレーといった一流の講師から学ぶためには英語がままならないと専門知識が入った時点でついていけなくなってしまう。その時点ですでに大きな基礎が必要となる。
起業家は日本からは生まれない
こうした世界の教育を目の当たりにして感じることは、世界のリーダーは日本からは生まれるようにはなっていないということである。こうした教育ではどんどんと先へ先へと進むのに対して、日本では飛び級もなく勉強をしたい子どもも下のレベルの子どもに合わせなくてはいけない。これでは平均のレベルはともかく圧倒的な成果を残す天才は生まれにくいように感じる。
グローバルな教育という面では日本の教育は英語が弱いために非常に難しい(その一方で、日本人であるという安心も存在するし、少なくとも日本というコミュニティは豊かで住みよい)。今後世界でリーダーを輩出しようと思うと低年齢時から世界の教育を受けさせる必要が出てくるのかもしれない。