面白法人カヤックが好調の決算を発表


面白法人の名で話題をさらったカヤックが決算を発表した。
はたして、上場から1年が経ったカヤックの経営はどうなっているのだろうか。

面白法人カヤックが決算を発表

面白法人カヤックが2015年12月期の決算を発表した。面白法人カヤックというだけあって決算説明会の資料も非常にユニークな構成になっている。

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出典 面白法人カヤックIR

見事に増収増益を達成しており、特に営業利益は前年比でおおよそ2倍と躍進を遂げている。『甲子園ポケット』を代表としたソーシャルゲームの部門が前年比50%増の増収を達成しており、2015年12月期の増収増益を支えているようだ。

カヤックは6年連続の増収

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出典 面白法人カヤックIR

カヤックは見事に6年連続で増収を達成している。特に上の図から分かるように非常に綺麗に右肩上がりできており、2014年末の上場から業績はよくなっているように感じられる。2016年の計画はというと、売り上げが38%増、営業利益も31%増と非常に堅調に推移するであろうとの強気な姿勢を示している。

2015年頭に発表した業績予想と現在発表した実際の2015年12月期の業績が非常に近いものであることもあって、この計画にも信憑性がある。今後も業績を伸ばしていくのではないだろうか。

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出典 面白法人カヤックIR

カヤックの事業内容とは

では、ここで面白法人を自称するカヤックの事業内容について紹介しよう。カヤックの事業は主に3つ、『クライアントワーク』『ソーシャルゲーム』『Lobi』から成り立っている。

クライアントワーク

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出典 面白法人カヤックIR

カヤックと言えば有名なのがこのクライアントワークで、広告代理店のようなプロモーション業務を担当する。インターネット上で話題を呼ぶような施策を担当したり、普段から話題を集めるような活動をインターネットのみならずオフラインでも展開しているのが特徴だ。

ソーシャルゲーム

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出典 面白法人カヤックIR

現在カヤックで最も大きい事業となっているのがこのソーシャルゲームの事業である。スポーツの路線を軸に展開しているソーシャルゲーム事業はゲーム開発専門集団ガルチがカヤックのグループにジョインするなど今後も大きくなっていきそうだ、

Lobi

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出典 面白法人カヤックIR

Lobiという聞き慣れない言葉、これはソーシャルゲームのユーザーと運営が交流を行うことのできるプラットフォームで、チャット機能やプレイ動画の共有機能などを含んでいる。ソーシャルゲームにおけるマルチプレイなどを促進しているようだ。

コンテンツから始まったカヤック

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出典 面白法人カヤックIR

カヤックはクライアントワークに代表される、面白いコンテンツをユーザーに届けるというところから始まっている。もともとクリエイター集団としてのスタートであり、それが現在はソーシャルゲーム含む事業の多角化につながっている。クライアントワークは市場シェアを獲るのがそう簡単ではなく、プロモーションという枠組みから言えば電通や博報堂などの大手広告代理店と競合し、大きな成長は難しいだろう。その点でいえばソーシャルゲームに市場を求めたのは正解だったのではないだろうか。

ソーシャルゲームにおいてもパブリッシャーのみならず、Lobiでプラットフォーマーとして今後その規模は広がっていくのではないだろうか。創業当時は変わり者であったカヤックも現在は非常に堅実かつ成長性のある経営をしていると言えるだろう。