メタップス、人工知能を用いたECツールを発表


日本で最も注目されるベンチャー企業メタップス。
その新たなサービスが発表された。その中身とは…そして今後の展望とは…

メタップスが新サービスを発表

オンライン決済プラットフォーム「SPIKE」を提供する株式会社メタップス(以下「メタップス」)は、人工知能がECサイトに訪れたユーザの行動を学習し、購買率や継続率を最大化するサービス「SPIKEオートメーション」の提供を開始した。

出典 http://ecnomikata.com/

メタップスと言えば下記記事の通り、人工知能によるアプリのマネタイズのサービスと電子決済サービスの2つを軸とした企業。2015年8月には上場をし、さらに勢いに乗る企業であるが、本誌でもメタップスに関する記事が常に上位を独占するなどその注目は非常に高い。特に、人工知能という最新テクノロジーへの反応や、CEO佐藤航陽氏が20代前半から世界へ向けてサービスをリリースしたそのスケールの大きさが評価されている。現在の日本のベンチャー企業では最も注目されていると言っていいだろう。

http://kigyo-ka.com/00148/

人工知能を用いてECの最適化を測るサービス

今回メタップスが発表したサービス『SPIKEオートメーション』は、人工知能がECサイトの最適化に協力してくれるというサービス。SPIKEコイン(『ベンチャー企業メタップスが銀行をぶっ潰すサービスを発表』参照)の元となるSPIKEというサービスは主にEC事業者にクレジットカードによる電子決済サービスを最安で提供している。そのEC事業者へ向けての人工知能を用いた収益の最適化のサービスがこの『SPIKEオートメーション』である。

元来、メタップスはその会社名ともなる『メタップス』という人工知能によるアプリの収益化のサービスをSPIKEよりも先に展開している。その技術をECサイトにも当てはめたのが今回のサービスになるだろうか。今までの事業をECの領域まで広げてきたという形が現在の状況であるようだ。

カートシステムの事業者とのシナジーはあるのか

http://kigyo-ka.com/00172/

以前、メタップスはアプリの分野においてマーケティングのジャンルに強みを持つデジタルガレージとの合弁会社を設立している。アプリでの広告運用によるマネタイズのプラットフォームを持つメタップスとでシナジーを起こすことに成功している。そういった事例が今回はあるのだろうか。

というのも、このSPIKEというサービス自体、EC事業者が利用をしそれに対して購入者がSPIKEコインを利用したりという青写真を描いているに違いない。決済のサービス自体で利益をとるのはなかなかに難しく(SPIKEの決済手数料は異常に安いためsの利益は低いと考えられるから)、SPIKEを利用したEC事業者が増えることによってSPIKEコインで買い物をする消費者を増やしてSPIKEコインの流通を増やすことを狙っているように思える。

この、『SPIKEオートメーション』というサービスはそのような目的も視野に入れた上での、SPIKE導入事業者を増やす狙いがあるように感じられる。となると、EC事業者に対してSPIKEの導入を促すにはよりストレスのない導入が可能である必要がある。
そもそも、EC事業者の多くはカートシステム(カート機能およびECサイト、決済サービス)を利用してECサイトを運用しているケースが多い。大手のEC事業者でもフルスクラッチで自社で作ったシステムのみでサイトを運営しているケースは非常に少ない。となると、そういったカートシステムの中にSPIKEが織り込まれればSPIKEの導入は容易になる。

現在の状況では少しSPIKEの導入というのは作業量としてのハードルがいささか高いようにも思える(カートシステムとの連携ももちろんあるがストレスがないとは言い切れない)。カートシステムとのシナジーがあればSPIKEの普及は加速するように思える。そもそも、もしかしたらメタップスがECプラットフォームを作ることがあるのではないだろうか。現状、その可能性には乏しいと言わざるを得ないが今後も期待したい。