メタップスが次々と買収を発表している。
次はECの決済事業を展開しているペイデザインを28億8000万円で買収で、FinTech事業をさらに強化か。
メタップスがペイデザインを子会社化
メタップス<6172>は、4月14日、EC決済事業やリアル店舗決済事業、家賃決済事業などを手掛けるペイデザインの株式を取得し、完全子会社化することを発表した。取得価額は28億8000万円の予定。
メタップスがEC、リアル店舗、家賃などの様々な決済を手掛けるペイデザインを完全子会社化することを発表した。『SPIKE』で現在あらゆるオンライン決済をより低価格でより簡潔に実現しているが、これをサポートする狙いがあるのだろう。
ペイデザイン買収の狙いとは
メタップスは、オンライン決済プラットフォーム「SPIKE(スパイク)」により、EC事業者への包括的なサポートを目的とし、様々なサービスを提供している。「SPIKE(スパイク)」を含め、オンライン決済代行の市場は今後加速度的に拡大が見込まれる成長市場であり、今後、同市場において確固たる地位を確立するためには、継続的な事業規模の拡大と事業内容の差別化が重要な課題であると認識しているとしている。
今回、株式を取得したペイデザインは、EC決済事業に加え、リアル店舗決済事業、家賃決済事業、電子マネー事業など、幅広いサービスを提供しており、メタップスの既存サービスである「SPIKE(スパイク)」との親和性も高いものと考えているという。本件の完了に伴い、決済事業における年間取扱高は1,000億円を超える規模になる見通しで、今後も決済を基盤としたフィンテック事業のさらなる拡大に努めていく方針だ。
すでに多くの決済を取り扱っているペイデザインを子会社化することによって多くのシェアを獲得する狙いがあるのだろう。年間取扱高が今回の買収によって1000億円になる。とはいえ、squareが年間取扱高4兆円ほどであることを考えると、メタップスの期待値からすればこの数字は決して大きいものではない。
苦戦が続くメタップス
2015年8月28日に上場を果たしたメタップス。上場時の株価2500円から株価は2000円を割っている。(※その後、一時2000円を超えたが、2016年7月1日現在の株価は1000円を割る勢いである。)
CEOである佐藤航陽氏のその圧倒的なスケールから非常に多くの期待が寄せられているものの、その期待を裏切る業績が続いている。はたして彼は本物なのかただの大ホラ吹きで終わってしまうのか。