ミクシィ、2016年3月期84%増収の圧倒的好調


ミクシィが相変わらず好調だ。
2016年3月期は84%増収で今後もこの流れをキープするのだろうか。

ミクシィ2016年3月期の決算を発表

ミクシィは2016年5月10日、2016年3月期の連結決算を発表した。
売上高2087億円(前期比84.9%増)、営業利益950億円(同80.4%増)、経常利益947億円(同79.9%増)、当期純利益610億円(同85.1%増)となった。

売上高が前期比84.9%増ということで、おおよそ2倍ほどまでに跳ね上がったことになる。2014年3月期の121億円から、1129億円、2087億円とすさまじい勢いで売り上げを伸ばしている。もちろんそれをけん引しているのがモンスターストライクで、売り上げのほとんどはモンストが占めるものだ。

圧倒的なゲームの売り上げ

各セグメントごとの収支は以下のようになっている。

エンターテインメント事業

主にモンストなどのソーシャルゲームの部門であるエンターテイメント事業のは売上高1953億円(前期比91.1%増)、セグメント利益997億円(同87.5%増)であった。全体の売り上げの9割を軽く超える数字である。
モンストは、利用者が順調に増加し、国内では、TVCM、屋外広告などのプロモーション、動画コンテンツの充実、リアルイベントの実施、アーケードゲームやグッズの製作、映画や人気アニメとのタイアップなどに加え、オリジナルアニメの配信やニンテンドー3DS版の販売を行うなど様々なシーンでモンストを目にする機会も多かった。

海外においても台湾・北米・韓国・香港・マカオなどで展開を行った結果、2016年4月には全世界での利用者数が3500万人を突破した。2015年8月には『XFLAG(エックスフラッグ)』スタジオを立ち上げ、エンターテインメント事業のさらなる発展を図っている。

メディアプラットフォーム事業

mixiなどのサービスを行うメディアプラットフォーム事業は売上高134億円(前期比26.0%増)、セグメント利益21億円(同2.3%増)となった。数字は小さいものの利益は堅実に出ている。
目玉となるのはチケットフリマサービス『チケットキャンプ』で、mixiとの連動企画を行うことで双方の事業拡大を図っており、2015年7月からは国内TVCMの放映も開始している。また、社内発の新規事業でアーティストがユーザー1人のためにライブを行うコミュニケーションサービス『きみだけLIVE』や、家族に特化した子どもの写真・動画共有アプリ『家族アルバム みてね』などを立ち上げ、順調に利用者が拡大している。

ミクシィ次のカギはさらなるヒットタイトル

ミクシィの業績を四半期推移でも売上高は前四半期比6.5%増の585億円、営業利益は同17.3%増の277億円、経常利益は同17.6%増の277億円、四半期純利益は同8.9%増の169億円と増収増益を記録している。モンストの勢いはまだまだ好調なようである。

なお、2017年3月期通期の連結業績予想は、売上高2180億円(前期比4.4%増)、営業利益800億円(同15.8%減)、経常利益800億円(同15.6%減)、当期純利益540億円(同11.5%減)を見込んでおり、さすがにモンストもこれ以上は伸びないという見方をしているようだ。第二のモンストが待たれる。