スマートニュースが資金調達で500億円企業に


次のユニコーン企業と期待されるスマートニュースが資金調達を行った。
どんどん大きくなるこの企業の展望とは。

スマートニュースが資金調達

本日2016年7月8日、スマートニュースを運営するスマートニュース株式会社が株式会社日本政策投資銀行などから総額38億円の生きん調達を実施した。これで累計での資金調達額は91億円となっており、スマートニュースの企業価値は500億円と超えたとされている。

スマートニュースのダウンロード数は国内外で1800万を超えており、この数字はニュースキュレーションアプリとして競合のグノシーを上回る数字である。なお、売り上げについては2014年12月に初めて広告を入れておりそれまではゼロであったことを公表している。

時価総額はグノシーの倍以上に

企業の時価総額が500億円を超えたスマートニュースに対して2016年7月8日現在のグノシーの株価は956円で、時価総額は210億円ほどとなっている。ダウンロード数はグノシーが1400万でおおよそ同じであるものの、企業の価値には2倍以上の違いが出ることとなった。

では、この差を分けた点はどこにあるのだろうか。スマートニュースは非上場ゆえにあまり情報が存在しないが、グノシーよりもアクティブユーザーの数が多いのではないかと予想される。CM構成でマス層のダウンロードを得たグノシーとビジネス層を取り込み地道にダウンロードを得たスマートニュースの差だろうか。

スマートニュースとグノシーの差とは

また、両者の差が出た部分は海外展開にあるのではないだろうか。スマートニュースは2014年にアメリカのApple Storeでランキング1位をとるなど、海外でも受け入れられている。それに比べるとグノシーはやや苦戦しているようである。日本のみの市場ではグノシーの今の年間で40億円ほどという規模が妥当になるだろう。

日本のアプリではメルカリがすでにアメリカのマーケットを最優先に拡充を目指すことを発表するなど、すでに日本のみの市場で戦うというのは時代遅れになっている印象だ。日本の6倍ほどの市場を持つアメリカでどれだけのユーザーを獲得できるかというので企業の業績に差が出てくるということは言うまでもない。

ニュースアプリはApple含め多くの企業が取り組む巨大な市場であることは間違いない。FacebookやSnapchatなどの他のアプリもまたニュース媒体と連携してユーザーを取り込んでいる。はたして今後どのような動きがあるだろうか。