Facebookが売上を51%伸ばし異次元の領域に


Facebookはこれまでも我々の想像を上回った。
しかし、2016年のFacebookはさらにそれを上回る脅威の数字を叩き出すこととなった。はたしてどこまで伸びるのだろうか。

Facebookが2016年の決算を発表

Facebookが2月1日(アメリカ現地時間)に発表した2016年12月期第4四半期決算は、売上高は前年同期比51%増の88億900万ドル、純利益は128%増の35億6800万ドルと過去最高を大きく更新するものとなった。

2016年12月期は、売上268億8500万ドル(前年比57%増)、営業利益124億2700万ドル(前年比100%増)、営業利益率45%(前年比10%増)、MAU18億6000万(前年比17%増)となり、圧倒的に成長していることが分かる。特に、営業利益率は50%に迫る勢いである。

モバイルでのログインが大きく増える

DAU(日間アクティブユーザー)は18%増の12億3000万人、MAU(月間アクティブユーザー数)は17%増の18億6000万人となっている。なお、モバイルからのDAUは23%増の11億5000万人、モバイルからのMAUは21%増の17億4000万人であり、ほとんどがモバイルでログインしていることが分かる(PC単体のものについては分からない)。

毎日Facebookにログインする(厳密には、毎日となるともう少し減るが)ユーザーが世界で12億人以上いることが分かる。世界のインターネット人口は34億9千万人と言われており、その3分の1が毎日Facebookを利用している。そして半分は月に1回はFacebookにログインしている。

Facebookが成長した理由はモバイル

また、特徴的なのはモバイル端末からのみアクセスするユーザーのMAUが11億4900万人もいること。アクティブユーザーの64%がモバイルのみ、つまりスマホからのみアクセスしているということになる。

Facebook以前にも世界中にSNSは多くあったし、日本ではmixiがあるからFacebookは流行らないとまで言われていた。しかし、今ではFacebookの1強にすらなりつつある(Instagram、ワッツアップも含めて考えると間違いなくFacebookの独壇場だ)理由としてモバイルへの対応が非常に優れていたことが挙げられるかもしれない。Facebookはmixiに比べると非常にスマホを意識している。

Facebookのこれからは動画ファースト

モバイルへ力を入れた結果として、モバイル広告の広告売上高全体に占める割合は約84%(これは前期から横ばいで一定の水準に達している)となっている。

FacebookCEOのマーク・ザッカーバーグは電話会見で、動画ファースト戦略について語った。今後のFacebookの最重要項目はVRであり動画なのだろう。プラットフォームとしては動画に力をいれ、その一方でVRという新たな概念へ技術を開発している。