ディープラーニングのLeapMindが約3.4億円を資金調達


LeapMindが約3.4億円を調達した。
同社は超小型デバイスでディープラーニングを行う技術を持っており、IoT関連への期待が膨らむ。

LeapMindが資金を調達

ディープラーニング技術を活用した企業向けのソリューションを提供するLeapMindが、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、 Visionnaire Ventures Fund、 アーキタイプベンチャーズから総額約3.4億万円の資金調達を行った。
LeapMindはディープラーニング技術を活用したシステムソリューション提供、大手企業や大学との共同研究・開発を行っている。

ディープラーニング技術を活用する企業は決して少なくないが、LeapMindの強みは、計算などの圧縮により硬貨サイズのCPU環境でもディープラーニングを動かすほどのコンパクト化である。
これにより、IoTやロボットへの技術適用を可能にすることを目指している。

小型デバイスでディープラーニングを実現

LeapMindは『Black Star』と呼ばれる外付けの超小型デバイスを開発。これは、ディープラーニングを行う計算機で、同社のプラットフォームを通してディープラーニング技術の利用を可能にする。

今回調達した資金はディープラーニング技術をより多くの企業に利用してもらうためのプラットフォーム『Juiz System』の研究開発に充てられるという。

例えば、冷蔵庫の中身を認知して余り物で料理レシピを提案してくれる冷蔵庫ができるとLeap MindのCEO松田聡一氏は語っている。
LeapMindと富士通との取り組みでは約2万件の食卓写真データを自動解析してマーケティングデータ化しており、すでに様々な形での実用が期待できそうだ。

IoTは続々と進む

Leap Mindは年内での実用を想定しているという。IoTは徐々に動き出している。そのカギはこうした小型デバイスや、多くの機器で使用が可能になるプラットフォームである。共通の規格の中で実用が可能になってくると様々な形での応用が可能になるだろう。

ソフトバンク社によるARM社の買収はニュースになったが、日本の企業もまたこうしたIoTへの道を進めている。今後期待ができそうだ。