メタップスは新たなステージに進むだろう。
『Laplace』という人工知能の研究でお金の流れを予測する。
メタップスが『Laplace』の研究を開始
メタップスはGoogleのような研究施設になるのかもしれない。Goolgeと言えば世界最大の検索エンジンを有し、広告だけで200億ドルほどを稼いでいる。主に検索エンジンに出稿する広告と、サイトなどに埋め込んだバナー部分に表示するアドセンスの2つによる収益がほとんどであるが、Googleは広告の会社というよりは、研究施設のようだ。売り上げはまだほとんどないものの、自動走行車やバイオテクノロジー、さらには電子機器としてのコンタクトレンズなど先進的な研究を行っている。
メタップスにも同じような匂いを感じる。
メタップスは本日2016年8月24日、お金の流れを予測する人工知能『Laplace(ラプラス)』の研究開発プロジェクトを開始した。SPIKEでは、SPIKEコインなる電子マネーなどを通して決済に着手するなど、金融に精通しているメタップスはさらなる真理の解明を目指す。
メタップスの目指すものとは
AIによる分析と最適化。
これは、メタップスの主軸だろう。社名にもなっているメタップスはアプリの分析を行い、収益化などをサポートする。SPIKEでは決済を通して、さらにはECサイトのユーザー最適化による収益の向上をサポートする。さらには動画ジャンルでもそうした分析を強みとしている。
年間で扱う取引額の規模は2400億円にも及ぶ。このデータと、メタップスの持つ頭脳を通じて、お金の流れを予測しようというのがこのLaplaceである。すでにその役割は研究施設のそれである。一企業のレベルを超えて、国家に匹敵するビジョンを有しているのがメタップスの注目されるゆえんだろう。
あらゆるシーンで活用されるLaplace
メタップスがこのLaplaceの活用例として挙げているのは、融資・投資・保険・決済・広告・ECの6つ。それぞれ金融やユーザーのデータを必要とする分野となっている。
例えば、決済では決済データの分析から最も購入の可能性の高い顧客層への広告を配信することができる。このように、ほかのジャンルのデータが違う部分で生きてくることもメタップスの強みである。保険のデータから融資の最適化が可能になるなどの可能性もあるかもしれない。Laplaceには注目だ。