クルーズが学生起業家支援のための子会社設立


学生起業家の支援が大きく進む。
クルーズ株式会社の設立した子会社では、学生起業家の支援を手広く行う。

CROOZ VENTURESを設立

クルーズ株式会社は、昨日2016年10月31日、学生や25歳以下の若手起業家をターゲットとして事業支援や投資活動を行う子会社『CROOZ VENTURES株式会社』の設立を決定した。
ゲーム事業をマイネットグループに売却し、SHOPLISTなどEC事業に特化したクルーズであるが、『学生や25歳以下の若手起業家の成功確率を最大化し、日本を代表する若手起業家輩出に貢献する』をビジョンに掲げ、25歳以下の若手起業家に特化し支援を行う子会社を設立に至った。

またCROOZ VENTURESでは、クルーズの役員陣によるメンタリングや投資による資金援助だけではなく、シェアハウスを基本無償で提供するほか、学費や生活費をまかなうための奨学金も提供するという。シェアハウスの運営も行うとしている。

投資基準は起業家の想いやビジョン

クルーズは、キュレーションメディアMARBLEを運営する株式会社Candleを買収するなど、若手起業家を高く評価している。Candleの代表金氏は今年大学を卒業したばかりである。

CROOZ VENTURESのでは、『どのような価値を提供したいのか』『どのような新しい未来をつくりたいのか』といった起業家の想いやビジョンに投資する予定としている。事業よりも人に投資するとしており、人材の育成に力を入れるようである。

高く評価されつつある学生起業家

まさに至れり尽くせりといった形で、起業を目指す学生にとってはこの上なくいい環境であるだろう。学生起業におけるコストというのは、オフィスの固定費に大学を休む場合には休学費、そのほかは生活費で足りるわけであるからCROOZ VENTURESではその全てを手に入れることができる。

当然、そこは狭き門になるであろうが、チャンスが増えたことには変わりないのではないだろうか。
ここ最近で25歳以下の学生起業出身の起業家によるイグジット案件は増えた。その中には10億円を超える規模もある。そのことで、業界自体が学生起業家の可能性を強く感じているのではないだろうか。

事実として、学生であっても社会人の起業家と能力はそう変わらない。それどころか、ビル・ゲイツにスティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、エヴァン・スピーゲルといった世界的な起業家はみな20歳前後で起業しており、年齢としては大学生となんら変わらない。
学生起業家が通用する時代がきていると言えるだろう。