近年流行間違いなしのコーズマーケティングとは


新しいマーケティング戦略のコーズマーケティング。
その名称を聞いたことがあるだろうか。近年普及して生きているこのマーケティング戦略はこれからの時代の常識となっていく。

広がりを見せる社会貢献商品

近年ある商品が流行りを見せている。
それが”買うだけで社会貢献のできる商品』”である。

有名なのがvolvicの行っている『1L for 10L』という社旗貢献活動。
volvicの商品を買うとその10倍の量の水が発展途上国へ寄付される。

ユニセフとのコラボで実現したこのプログラムは、普段目の行き届くことのない発展途上国の水にすら困っているという実態を知る機会を与え、volvic商品を買うだけで小さな社会貢献をすることができるようになった。消費という活動で気軽に社会貢献ができるこのプログラムでvolvic商品は爆発的にヒットした。

1lfor10l
出典 http://www.kirin.co.jp/

続々と続く社会貢献プログラム・商品

アメリカのTOMSSHUESでは、靴をひとつ買うごとに発展途上国の子供たちに一足の靴がプレゼントされている。このプログラムも社会貢献を取り入れ、消費者の共感を呼びヒットした事例で有名である。
このように消費活動が社会貢献活動に直結する商品・プログラムはちょっとした買い物の中の選択でできる小さな社会貢献として多く普及してきている。

また、日本でも森永製菓がこうしたプログラムを行う。
同社は、児童労働の撤廃に取り組む国際協力NGO団体『ACE』とコラボし、日本の大手菓子メーカーとしてはじめて「国際フェアトレード認証」を取得したチョコの通年販売を行う。
『1チョコfor1スマイル』と名付けられたこの企画は、チョコ1箱の購入に対して、カカオの生産を行う発展途上国に対して1円の寄付が行われる仕組みとなっている。

1choco
出典 https://www.morinaga.co.jp/

チョコレートの原材料となるカカオを生産している国の人たちは実はチョコレートの味を知らない。貧困な国ではチョコレートとして製造されたものが流通するほどの生活水準にない。彼らはカカオをただの固くて苦味の強い豆だとしか思っていないのである。
さらにはそれらの国では労働力が足りていないため、子供たちがそれらの農業に従事している。カカオを作ることで精一杯なせいで教育を受けることができないのだ。

チョコを食べている我々ははたしてそれを知っているのだろうか?チョコを買う際にほんの少しでもそうした現実に対して貢献をしよう。
そんなメッセージがこの『1チョコfor1スマイル』プログラムには込められている。

コーズマーケティングは常識になる

これまで紹介したものの名称をコーズマーケティングと言う。
商品を購入するでさまざまな社会貢献に結びつくという形で販促を行うことを指して呼ぶマーケティング戦略である。

まったく同じ商品があって、その一方は社会貢献ができて、もう片方はそれがないとなったらどちらを選ぶかは一目瞭然であろう。
人間は社会貢献をしたいという欲求を持っている。ものを買うだけで勝手にそれが社会貢献につながるのだとしたらそれを喜ぶのは当たり前であろう。
ボランティアなどの社会貢献活動は敷居が高いため、今後社会貢献活動というのは、企業がこうした販促を通して行うのではないだろうか。社会貢献の伴う企業は購入されどんどん伸びていくだろう。

今後コーズマーケティングは常識の戦略になるに違いない。