集客力アップ!売上を爆上げする正しい集客方法とは


「美味しい料理を提供し、接客が素晴らしいのにあまり繁盛していないお店。」

一方で、
「そこまで美味しいというわけでもないのにいつも繁盛しているお店。」

両者の違いは一体なんでしょうか。

それは集客です。

どんなに良い商品を作ってもお客さんに知ってもらわない限り、その商品が売れることはありません。ですから、売り上げを安定させるためには正しく集客を行うことが必須なのです。

集客に関して、

  • 様々な集客の施策を打ってはいるが、思うように結果が出ない
  • 商品がリピートされないので、新規の顧客を集客し続けている
  • 業務が忙しいために集客する方法を考える時間を十分に取れていない
  • 集客にお金も時間もかかりすぎていて何とかしたい
  • 紹介が主な集客手段だが、年々先細りつつある

などの悩みを抱えているのであれば、正しい集客方法を実践しているとは言えません。
集客に失敗するほとんどの原因は、適切な顧客を適切な方法で集客して、商品の販売につなげるという一連の設計ができていないからです。集客の本質を理解して初めて、正しい集客の戦略を立てることができます。

重要なのは集客の本質を考えること

もちろん、集客が大事だとわかっていても、「集客方法がわからない」「予算が足りない」「リピーターが増えない」など様々な悩みがあると思います。それに対して、「広告を出せばいい」「サイトを作ればいい」「今の時代はSNSだ」という人がいますが、こういった言葉は本質をついておらず、この言葉だけに流されたところで集客がうまくいくことはありません。

そもそも、集客とは何なのかという本質を理解した上で、戦略的に考えなければ、自分よりもっと考えている人たちには勝てないのです。お客さんは無限にいるわけではないので、ただ単に広告を出してもお客さんは集まりません。どうすれば効率的に集客できるのか、そしてどうしたら集客した顧客が商品を購入してくれるのかを考えて、きちんとビジネスの仕組みを設計することによって集客力がアップし、売上が安定するのです。

集客に失敗すると売上は上がらない

ビジネスというのはお客さんがいて初めて成り立つものです。 前回の記事で解説した通り、売上というのは、

売上= 客数 × 客単価

によって決まりますから、そもそも顧客がいなければ売上は伸びようがありません。事業を継続させるためには一にも二にも顧客がいなければならないのです。

ですから、売上を安定させるためには、商品を購入してくれるお客さんを効率的に集客する必要があります。たとえ、今は集客に関して問題がなかったとしても、正しい集客を行なっていなければ長期的には売上は下がる可能性が高いです。

とはいえ、「集客すれば何とかなる」というわけでもありません。これは「良い商品を作っていれば勝手に売れる」という考え方と同様で、ビジネスの全体像が見えていない状態だからです。
もちろん、集客力をアップさせる必要はありますが、そもそも集客とは具体的にどういったことを指すのか、ビジネス全体においてどういった位置付けなのかを理解することが前提です。

何事もそうですが、目的を達成するためには、全体像を把握した上で、適切なステップを踏むことが必要です。集客を成功させるためにやるべきことは、集客の本質を理解すること、そして効率的に集客する方法を知ることです。この二つを徹底的に考えれば、やるべきことは自ずと見えてきます。

そもそも集客とは何か

では、そもそも集客とは何なのでしょうか。ビジネスの全体像からその役割を考えてみましょう。
すでに商品を作り終えて、さあ売るぞという段階であれば、ビジネスというのは、顧客を集める「集客」と集めた顧客に商品を売る「販売」の二段階に単純化されます。
たとえば、家電量販店でコーヒーメーカーを売るとしたら、試飲会を開催することで家電量販店にいる顧客を「集客」して、その中で興味を持ってくれた人に「販売」するわけです。

ただ、集客といってもいろんな顧客が集まってきます。もともとコーヒーメーカーに非常に興味ある顧客もいれば、コーヒーは好きだけどコーヒーメーカーには興味がない顧客、そもそもコーヒーの試飲にしか興味がない顧客もいます。ただ単に試飲会を行なっているだけでは、コーヒーメーカーに非常に興味がある顧客しか購入しないため、売上が伸びることはありません。

さらに販売数を伸ばすには顧客のコーヒーメーカーに対する関心度を高める必要があります。顧客は、商品に対する関心度がある一定ラインを超えると、商品が支払うお金に値すると感じて、商品を購入するのです。そこで関心度を高めるために重要なのが、顧客を育てる「教育」というステップです。

教育というのは、商品に関する情報や価値観を教育するという意味です。コーヒーメーカーを買ってもらうには、「コーヒーメーカーは非常に便利で役に立つ」という価値観を教育する必要があるのです。顧客が疑心暗鬼の状態では商品は売れません。そういった意味で教育は集客した顧客から信頼を獲得するステップとも言えます。人間というのは信用した相手からしか商品を購入しないのです。顧客がどういう点に関して信頼しているのかを把握し、信用が足りていない部分については教育する必要があります。

以上をまとめると、ビジネスは「集客→教育→販売」という流れを組むことで効率的に商品が売れて、売り上げを伸ばすことができるということです。これは、飲食店、美容室、小売店、クリニックなどの一般消費者を相手にする業態だけでなく、広告代理店やコンサルなど企業を相手にサービスを提供する会社も考えなければならない視点です。

そして、この3つのプロセスの中で集客の役割というのは、商品を購入してくれる見込み客を集めることです。したがって、集客を改善し、売上を伸ばすには、「いかに効率的に見込み客を集客するか」、そして、「いかに集客から教育、販売につなげるか」という視点が重要になります。

あなたの集客がうまくいかない理由

集客がうまくいっていない人は「集客の方法が間違っている」か「集客から販売までの流れが組めていない」かのどちらかです。集客の方法が間違っている状態というのは、理想的な集客の方法の反対を考えると自ずと答えが出ます。理想的な集客というのは、理想の顧客に対して、その顧客が普段見ている媒体で、その顧客が興味を持つ可能性が高い商品を伝えることです。

よって、間違っている集客の方法というのは、

  • そもそも顧客のことをリサーチしていない(理想の顧客を知らない)
  • 顧客が見ている媒体から集客していない
  • 顧客に響く商品を広告(商品の見せ方)を作っていない

ということになります。

集客力アップの大原則1:顧客を徹底的にリサーチする

「顧客のことをリサーチしていない」ということは、顧客のことをよくよく考えずに、商品を売りつけているということです。顧客の立場になって商品を考えていない人はこの商品は面白いからなんとなく売れそうだとか流行に乗ってみるという考えをしがちです。
しかし、商品が面白いかどうか顧客が決めることですし、なぜ流行しているのかを見抜かなければ、いつ流行が終わるのかもわからないので商品は売れ残ります。

商品というのは顧客が自分の悩みを解決する手段です。なので、そもそも顧客の悩みは何なのかを知らなければなりません。多くのビジネスが失敗する原因は顧客が求めていないことをしているからなのです。

たとえば、広告を出すとしても、顧客の悩みが分からなければ、その悩みに訴求する文章を書けないため、顧客が興味を持つような広告にはなりません。たとえば、化粧品であれば、顧客が知りたいのは化粧品を使うことでどう変わるのか、どういった悩みが解決されるのかという話であって、~という成分が入っていますと大々的に書いてもあまり意味はありません。一番目立つ箇所には顧客が一番知りたいことを書くべきなのです。

顧客の悩みを知るために必要なのが顧客のことを徹底的にリサーチすることです。ターゲットにしている顧客のことを知れば知るほど、商品を魅力的に伝える選択肢が増えて、集客できる確率が高まります。

集客力アップの大原則2:顧客が普段見ている媒体から集客する

集客というのは、いわば「顧客が存在する場所から自分のお店に引っ張ってくること」です。そのためには、商品を買ってくれる顧客がいる場所で集客を行わなければ、顧客が集まるわけがありません。たとえば、高齢者を集めたいのに若者ばかりいる渋谷のハチ公前に行っても効率が悪いですよね。これは顧客をリサーチしていないことにも通じるのですが、まず、顧客がどういう行動をしていて、どんな媒体を見ていて、どこにいるのかということを把握する必要があるのです。

「顧客が見ている媒体から集客していない」ときのよくあるパターンが昔から集客のやり方を変えていないというパターンです。インターネットがなかった時代は、テレビや新聞などのマスメディアを利用した広告を出したり、チラシやダイレクトメールといった紙媒体による集客が主なやり方でした。しかし、多くの人がスマホを持ち、インターネットが浸透した現代においては、人の時間の使い方というのはまるで変わってきています。もし、昔と集客のやり方を全く変えていないということであれば、理想の顧客を洗い出し、その人が普段見ているであろう広告媒体を使って集客する必要があります。

さらにいうと、顧客がみる媒体を絞り込んだ上で、きちんとその媒体から集客できているのかデータを取りながら、最適な広告媒体を選ぶことが重要です。集客するにはコストがかかります。新規顧客を獲得するのはリピーターを獲得する何倍もコストがかかると言われています。もし、一人あたりいくらで集客できているのかを測定できれば、費用対効果を比較することで、最適な媒体かどうかを確かめることができます。
こういった、データ把握に適しているのがインターネットを使った集客です。

たとえば、

  • ホームページ
  • ブログ
  • SNS
  • メルマガ
  • リスティング広告

などのツールを使えば、どのくらいの人に見られたのか、どのくらいの人が自社サイトに訪れたのかと行ったデータを測定できます。さらに、顧客の性別や嗜好に合わせて広告を出したり、一度サイトに訪れたユーザーを追いかけるリマーケティングといった、より高度な集客も可能です。

集客力アップの大原則3:顧客にとって魅力的な商品や広告を作る

顧客のことをリサーチし、顧客が集まる媒体・場所で集客するとしても、顧客に響くコンテンツでなければ、興味を持たれることはありません。先ほど、集客はある場所からお店に引っ張ってくることだと言いましたが、引っ張るということは顧客が引っ張られるような魅力的なコンテンツが必要です。お客さんを引っ張ってこれるような魅力的なコンテンツを作っていますか?

よくありがちなのが商品を無理やり売り込もうとすることです。いくら商品の良さを説いたところで顧客に響かなければ、それは商品の押し売りでしかありません。

以前、私はある家電量販店に行った際に商品を押し売りされたことがありました。パソコンの説明を聞きたかっただけなのですが、店員の方はWi-Fiを一緒に買うとお得だとしつこく勧誘してきました。すぐに面倒になり、他の家電量販店に行ったのですが、そこの店員の方は押し売りすることなく、懇切丁寧に説明してくれたのでとても印象がよかったのです。その時点で購入はしませんでしたが、それ以降、後者の家電量販店に行くことはあっても、前者の家電量販店には行くことはありませんでした。
何が言いたいのかというと、商品を購入してもらうためにはまず信頼してもらう必要があるということです。まずやるべきことは、魅力的な情報を提供することで信頼してもらうことなのです。もし、信頼を失ったら、一度離れた顧客を取り戻すのは至難の技です。

魅力的な商品や広告というのは、顧客が自分の悩みを解決できると信じられるコンテンツを指します。たとえば、スーパーのチラシであれば、できるだけお金を節約して食事の買い物をしたいという主婦の欲求を満たす必要があるのです。

たとえ、良い商品であっても伝え方一つで顧客の受け取り方は全く変わります。顧客の悩みに訴求し商品の興味づけをできるような伝え方をすべきです。

顧客の悩みに訴求するためには、
「なぜ、その商品を買った方がいいのか」
「なぜ、他の商品よりもその商品を選んだ方がいいのか」
「その商品を購入するとどんな良いことがあるのか」
「その商品を購入しないとどんな悪いことがあるのか」
などを考えて、その商品の価値を顧客にきちんと伝えなければなりません。どんなに良い商品であっても、その商品にどんな価値があって、顧客にとってどんなメリットがあるのかを提示しなければ、顧客はその商品が自分の悩みを解決できると信じることはできません。

たとえば、化粧品を選ぶときに、成分や会社の情報しか書いていない商品を使って悩みを解決できると信じることができるでしょうか。無理ですよね?
化粧品を買うときに知りたい情報というのは、自分の肌に合うのか、その商品を使用するとどんな効能があるのか、他の商品と比較してどんなメリットがあるのか、といったことですよね。

売れる商品というのは、顧客が思わず「欲しい」と思うように、顧客の悩みや欲求に訴求するような伝え方をしています。その結果、顧客がこの商品を買いたい、このお店に行きたいとなるのです。

このように、顧客を自分のお店やサービスに引っ張ってくるには、ターゲットの顧客が集まる場所で集客するだけでなく、顧客の欲求や悩みに焦点を合わせてその商品の価値を伝える必要があるのです。

集客力アップの大原則4:集客・教育・販売の流れを作る

集客力アップの大原則1~3により、

  • 理想の顧客に対して
  • その顧客が普段見ている媒体で
  • 魅力的なコンテンツを伝える

ことができましたが、新規顧客を集客できたとしても、教育→販売という流れが組めていないと商品を購入してもらうことはできません。商品を購入してもらえなければ、新規顧客を集客し続けなければならず、本当の意味で集客に成功していると言えません。

商品に興味がある見込み客を集客し、魅力的な情報を提供することで信頼関係を構築していき、結果として商品が自然に売れる」という、集客から販売までの一連の仕組みを構築できていないために、「リピーターができず、新規顧客を集客し続けなければならない」、「より多くの新規客を集める為に、価格を下げてまでライバルに対抗しようとする」といった事態が起こるのです。

集客を売上につなげるには、お客さんを集めて、教育し、販売するまで誘導するという観点を持つ必要があります。お客さんは何を買えばいいのか、もっというと自分が何に悩んでいるのか迷っているのです。どんな悩みがあるのかを教えて、良い商品があるところまで誘導してあげないといけないのです。

では、集客、教育、販売という流れを組めるとどうなるのでしょうか。先ほどのコーヒーメーカーの例でいうと、試飲会でコーヒーに興味ある顧客を集客し、コーヒーメーカーのデモンストレーションを行ったり、他商品との違いを詳しく説明し教育します。そして、「本日限りで○○%引きします」と言って販売するわけです。教育というステップを踏むことで、コーヒーを飲んでさっさと帰ってしまった顧客やもともとコーヒーメーカーに興味がなかった顧客が商品を購入する確率はぐっと上がったはずです。

このように、一連の販売プロセスを組むことで、見込み客を集めて、商品を買ってくれるように教育し信頼を獲得した上で販売できるため、商品を購入してもらえる確率が飛躍的に上がるのです。
この三要素のどれを欠かしてもなりません。そもそも集客をできていなければ、顧客がいませんし、教育ができていないと商品を販売できる確率は上がりませんし、販売体制が整っていないと利益が上がりません。
もし、集客から販売まで仕組みをきちんと作ることが出来れば、

  • 集客した顧客が高い確率で商品を購入する
  • リピーターが増え、新規顧客を集客するコストが低減する
  • 売上を安定し、先の売上予想が可能になる
  • 時間が増えて、新規事業の立ち上げなどに時間を使えるようになる

といったことが可能になります。

インターネットを活用した10の集客方法

効率的に集客を行うためには、商品の特徴や顧客の属性に合わせて、様々な集客方法を組み合わせて、最適な集客の仕組みを構築することが重要です。以下では、インターネットを活用した集客方法を紹介していきます。
インターネットの集客方法を大きく分けると、「検索エンジン(SEO)」「SNS」「広告」の3つがあります。それぞれの特性を考えて、最適な方法を選択しましょう。

検索エンジン(SE0)

SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称で、ホームページやブログを立ち上げて、GoogleやYahooなどの検索エンジンから顧客を集客する方法です。特定のキーワードで検索結果の上位に表示させて、ホームページへの流入を増やします。

検査結果の上位に表示させてしまえば、ホームページへの安定した流入が見込めるため、費用をかけずに大きな集客効果を期待できます。さらに、検索するということはそもそも関心が強い顧客である可能性が高いため、商品やサービスの購入に繋がりやすいというメリットがあります。たとえば、「ダイエット 方法」というキーワードで検索して、健康食品を販売する企業のホームページにたどり着いた人は、そもそもダイエットに強い興味を持っている可能性が高いでしょう。

一方で、上位に表示させるためには数カ月以上かかるので、時間がかかるのが難点です。Googleで上位に表示されるためには、継続的に質の高い記事を更新して、価値の高い情報を発信する必要があります。ホームページや記事がGoogleから高く評価されて、上位に表示されるまでに辛抱強く記事の更新を続ける必要があるのです。

ホームページ

インターネットから集客する上で欠かせないのが、ホームページです。ホームページを使って検索エンジンから集客するメリットは顧客のニーズが明確であることです。たとえば、スキンケア製品を販売しているサイトが、ニキビケア製品を購入したい人を集客したいのであれば、「ニキビ 治し方」というキーワードでホームページを検索エンジンの上位に表示させることで、「ニキビを治したい」という悩みを持つ人を集客することができます。

さらに、ホームページとSNSやメールマガジンなどを併用して情報発信を行うことで集客から販売までを効率的に行うことができます。たとえば、SNSで顧客を集客して、ホームページとメルマガで教育を行い、商品を販売するといったことが可能になります。このように、ホームページは集客の拠点となる場所なのです。

SNS

Twitter、Facebook、InstegramなどのSNSを使って集客する方法です。

SNSのメリットは、友達から友達に拡散されることでより広範囲に情報を届けられたり、ユーザーと直接コミュニケーションをとることができることです。さらに、無料で気軽に情報発信を行えます。

SNSは気軽に始められますが、逆に言うと顧客との関係はライトな関係です。ですから、フォローされたからといっていきなり商品を買ってもらうということは難しいでしょう。ホームページなどを併用することで、顧客との関係をじっくり構築していく必要があります。

SNSを活用するにあたって必要なことは、まず、ターゲットにしている顧客が普段使っているSNSを把握することです。SNSによって、使っているユーザー層が全く違います。たとえばFacebookの主なユーザー層は30代~50代ですが、Instegramの主なユーザー層は10代、20代の女性が中心です。ですから、顧客がどんな人間でどんなSNSに時間を使っていてるのか知っておかなければなりません。

その上で、そのSNSでの魅力的なコンテンツの作り方、顧客に刺さる情報の伝え方を分析する必要があります。たとえば、Instegramは画像共有サービスですが、おしゃれな画像でなければ注目される可能性は低いでしょう。ですから、若い女性をターゲットにしているカフェであれば、可愛い画像やおしゃれな画像をアップしなければ、顧客には響かないでしょう。

Facebook

Facebookは、月間アクティブユーザーが2500万人を超える実名制のSNSです。 性別、年齢、職業、地域など細かい属性を設定した上で特定のユーザーに広告を出すことができます。

また、Facebookページは新規顧客を獲得するだけでなく、顧客を教育しリピーターに育てる方法として有効です。投稿のコメントを通じてコミュニケーションをとることで、顧客と良い関係を築いてファンを増やすことができます。

Twitter

Twitterは、140文字以内のつぶやきを投稿するSNSです。日本国内の月間アクティブユーザーは3500万人を超えており、10代から20代の若年層に多く利用されています。

Twitterは匿名制のSNSのため、ユーザーは周りの目を気にせずにアクションを起こしやすいです。そのため、投稿が拡散されやすい傾向にあるので、面白いつぶやきや役に立つつぶやきをすれば、フォロワーにシェアされ、一気に認知を広めることも可能です。

Instagram

Instagramは、若い女性を中心に近年ユーザー数を伸ばしている写真共有アプリです。ユーザーが魅力を感じるおしゃれな画像や動画を投稿すれば、自社のホームページに集客することができます。たとえば、飲食店なら新作のメニューの写真を投稿してもいいですし、ECサイトなら新商品の写真を投稿するのもいいでしょう。さらに、投稿へのコメントやメッセージで丁寧にやり取りをすることで、将来の顧客またはリピーターとの信頼関係を築くことができます。

LINE@

LINE@は、企業が公式アカウントを作ってLINEユーザーを対象に情報を発信できるサービスです。ユーザーにプッシュ通知を送ることができるため、他のSNSよりも配信するコンテンツを見てもらえる可能性が高いです。

さらに、本格的にLINEを活用したいのであれば、LINEビジネスコネクトを利用する方法もあります。

Youtube

動画は文章よりも多くの情報を伝えることができるので使い方によっては大きな効果を発揮します。たとえば、商品のデモンストレーションなどは動画の方が適しているでしょう。動画を見た上でホームページに訪れる人は、あなたのサービスや商品への関心が強い、濃い見込み客になります。
また、動画を作って自社のコンテンツを配信するだけでなく、Youtubeの動画広告を活用して商品をPRするという使い方もできます。

広告

リスティング広告、バナー広告、アフィリエイトなどのインターネット広告を活用して集客する方法です。

広告を使うメリットは、ターゲットである顧客をすぐに集客できることです。インターネット広告はその人の興味や属性により集客するターゲットを絞り込むことが可能なので、自分が集めたい顧客にアプローチできるという点ではチラシなどリアルの集客方法より優れています。
たとえば、検索連動型と呼ばれるリスティング広告は、特定のキーワードを検索している人を集客することができます。

とはいえ、広告を利用するにはお金がかかるため、費用対効果を計測していく必要があります。したがって、数値を把握したり、広告配信の設定を調節したりなど広告を管理する手間もかかります。

また、広告はお金を支払うのをやめた瞬間から集客できなくなるため、SEOやSNSと違って、継続的に続ければ安定した流入が見込める資産にはなれません。

リスティング広告

リスティング広告とは、顧客が調べたキーワードに連動して検索結果の上部やサイドに表示される広告です。ホームページと同様に検索エンジンから集客する方法ですが、広告費を支払うことで検索結果の目立つ箇所に表示できるということです。リスティング広告は、指定したキーワードごとに広告を出せるため、商品やサービスへの関心が強い顧客を集めることができます。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは成果報酬型の広告です。商品が購入されてから広告費を支払う仕組みのため、広告主からすると無駄なコストを削減できます。ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)というアフィリエイトシステムを提供するサービスを通じてアフィリエイト広告を出稿できるようになります。

記事広告

記事広告とは、特定のメディアに商品やサービスに関する記事を書いてもらう広告です。いわゆる、PR記事と呼ばれるものです。影響力の大きいメディアに自社の商品を紹介してもらうことで、商品に興味を持った多くの顧客を集客することができます。

プレスリリース

プレスリリースとは、企業がメディア向けに情報を発信する際に使います。新しいサービスの開始やイベント開催のお知らせなど、新規の情報を発信する際に行います。メディアに取り上げてもらうことで、多くの消費者に情報を発信することができます。

集客力を上げたら、リピーターを増やす仕組みを作る

ここまで、

  • 集客力を上げるには、「理想的な顧客を、顧客がいる場所で、魅力的なコンテンツを提供して引っ張ってくること」
  • 見込み客に商品を買ってもらうために「集客→教育→販売」の流れを作ること
  • SEO、SNS、広告というインターネットを使った集客方法があること

を解説しました。

ここまで実践できれば、理想の顧客を集客して、教育して、商品の販売まで行っている状態です。
しかし、もし、一度商品を購入した顧客がその後に二度と商品を買うことなく離れてしまったらもったいないですよね。実は、ここまでの話は、顧客の中でも新規顧客の集客が中心でした。顧客には新規顧客だけでなく、既存顧客=リピーターがいます。

売上を上げる上で重要なのは、このリピーターの存在です。売上の8割は2割の濃いリピーターから生まれると言われています。満足度が高く、何度も商品を購入してくれるリピーターが増加すればするほど、売上は安定します。したがって、ただ新規顧客を集めるだけでなく、新規顧客をリピーターに変える仕組みを作らなければなりません。

多くの人は新規顧客を集めることに力を注ぎますが、新規顧客を獲得するコストはリピーターの獲得コストの5倍とも10倍とも言われており、新規顧客の集客ばかりに気を取られていると膨大なコストがかかってしまいます。

商品やサービスをリピートしてもらうためには、リピートするだけの動機や理由が必要です。そして、リピートする動機を作るために考えるべきことは「顧客満足度」と「接触頻度」です。

「顧客満足度」とは、どれだけその商品やサービスに満足したかと言うことです。顧客にどれだけの価値を与えたかと言い換えてもいいでしょう。高い価値を与えて、顧客の期待値を越えれば超えるほど高い満足感を与えることができます。そして、この顧客満足度が高ければ高いほど、リピートする確率は高まります。

「接触頻度」は、商品購入後にメッセージを送ったりなど顧客とのコミュニケーションを増やすということです。顧客離れが起こる主な要因は、顧客がお店の存在を忘れることです。コミュニケーションの頻度を増やすことで、商品のことを思い出してもらい、顧客離れを防ぐことができます。
また、顧客との接触回数が増えれば増えるほど、単純接触効果により親近感が高まります。

これらを含めて、リピートしてもらうためには、「集客→教育→販売→アフターフォロー」という流れを作る必要があります。まず、商品に興味のある顧客を集客して、教育によって関心度を高めて、商品を販売して、アフターフォローでコミュニケーションをとるという流れです。
もちろん、「教育」の段階で顧客の関心度を高めて、高い信用を得ていればリピーターになる可能性は高いでしょう。そこでさらに、アフターフォローを入れることで再来店へのハードルを下げて、来店する機会を作って上げるのです。

そして、濃いリピーターになれば、顧客は口コミで自分の商品を拡散してくれます。口コミによる集客効果は非常に強いです。広告を見た場合と友人や家族から勧められた場合だったら、どちらに行きたいかを考えれば一目瞭然ですよね。

良いものを作っているだけでは売れない

「商品やサービスの質には自信があるが、集客がうまくいかない」という人は多いと思います。
現代は、良いものを作っているだけでは売れない時代です。なぜなら、インターネットによって様々な選択肢を取ることが可能になったので、良いものが溢れかえっているからです。良い商品があるならば、その商品を欲しがっている人がどこにいるのかを把握し、きちんとそこまで届けてあげるという視点が大切なのです。