陸上メダリストの為末大がコロプラ社外取締役選任


メダリストとして有名な為末大氏がコロプラの社外取締役に選任された。
珍しいアスリートのこうした抜擢ははたして今後も増えるのだろうか。

為末大氏がIT企業コロプラの社外取締役に選任

 スマートフォン向けアプリ開発のコロプラは21日、社外取締役候補に元プロ陸上選手の為末大氏(37)を選んだと発表した。「アスリートとしての活躍、社会や教育に関する活動などから得られた経験を生かし、経営に有益な助言を頂ける」としている。12月の株主総会を経て就任予定。

出典 http://www.asahi.com/

世界陸上で男子400mハードルにて2度のメダル獲得をした経験もある元アスリートの為末大氏がスマートフォンアプリで有名なコロプラの社外取締役に選任された。
同氏は、空き施設を宿泊施設としてスポーツ合宿などに提供するサービスを展開する株式会社R.projectの取締役も務めるが、この規模の大きさの企業の社外取締役で元アスリートが選任されたケースは初である。

コロプラは為末氏の経験を評価

colopl
出典 http://colopl.co.jp/

コロプラの発表によると、同社は為末氏のアスリートをはじめとして、社会や教育に関する活動を高く評価、豊富な経験と知識を生かした助言、進言を期待してとのことだという。為末氏自身、会社の経営に携わったり、陸上協会への働きかけを行うなど高く評価されていた。
12月開催予定の定時株主総会での承認決議が前提となるが、社外取締役への就任はほぼ確定的となっている。

為末氏選任の評判はイマイチ

元アスリートを社外取締役に選任するという今までにない経営で注目を浴びたコロプラではあるが、市場からのその評判はあまりよくない。為末氏は引退後、新国立競技場の建設計画を検証する文部科学省の第三者委員会委員も務めるなど社外取締役としての経験は十分にあるものと思われる。

しかしながら、過去に所属したアジアパートナーシップファンドでは、同ファンドが金融商品取引法違反の疑いで史上最高額となる41億円の課徴金の対象となったことが報道されるなど全てがうまくいっているわけでもない。そうした過去からも市場は『素人を社外取締役に入れてもガバガバのコンプライアンスにしかすぎない』という否定的な意見が続いた。

アスリートは実業家として活躍できるのか

http://kigyo-ka.com/00187/

本誌で紹介した若槻千夏氏は、元タレントからデザイナーとして現在実業家に転身している。日本のみならず台湾でも活動するなどその活躍は非常に注目されている。
この事例のようにアスリートは経営者、実業家として活躍することが今後見込めるのだろうか。

楽天の球団社長立花氏など大学までのアスリートが最終的に経営者になるケースは決して少なくはないが、オリンピックなどの舞台で活躍するような20代後半、30代まで競技を続けたアスリートが最終的に実業で成功を収めるケースはあまり見られない。為末氏は先駆者となれるか。