メッセージアプリ第三の波”Kik”とは


固まりつつあるメッセンジャーアプリのシェア。
そこに対して殴り込みをかけにくるのが第三の波である”Kik”だ。そんな”Kik”とはどんなサービスであるのか。

メッセージアプリに次なる展開が

メッセージアプリと言えば、アメリカではWhatsapp、中国ではWeChat、日本ではLINE、韓国ではカカオトークとすでに世界中で普及している。特に中国のWeChatは多くの経済プラットフォームとなっており、タクシーの配車、決済、チケットなどの購入ができるなどメッセンジャーアプリの地位を生かした機能を取り揃えている。

日本ではLINE(『LINEのMAU伸び悩む。次のステージか』参照)含め、様々なプラットフォーム化を目指している。今後はメッセンジャーでそうした展開が見込めることだろう。すでにそうしたプラットフォーム化に関心が向けられ、シェアについては固まってきつつあるというのが展望ではあるが、メッセンジャーアプリにさらなる波がこようとしている。

第三のメッセンジャーアプリ”Kik”

http://kigyo-ka.com/00015/

多くの市場については、ファーストウェイブ、セカンドウェイブ、サードウェイブが存在する。新しく世の中にプロダクトやサービスを創るのがファーストウェイブ、次にそのものを低価格化、高品質化するのがセカンドウェイブ、そして新たな”こだわり”、”そのものの再定義”をすることによって選択肢を広げるのがサードウェイブである。

今回紹介する”Kik”はメッセンジャーアプリにおいてはまさにサードウェイブ、第三の波である。2009年に創設された”Kik”は米国でティーン世代に大きな人気を博している。アメリカの10代の40%がこの”Kik”を利用しているという。

kik
出典 http://www.forbes.com/

”Kik”のメッセンジャーアプリとしてのUSP

この”Kik”の特徴は、メッセンジャーアプリにかかる障壁をゼロにしている点だ。通常のLINEなどのメッセンジャーアプリには必要となる電話番号の登録を”Kik”は必要としない。ユーザー名のみの登録で利用ができ、他のユーザー名を入力することによってメッセージのやりとりができるようになっている。

既存のメッセンジャーアプリは電話番号によってユーザーが勝手にメッセージを送れるようになるなどコミュニケーション疲れが大きかった。それに対して、”Kik”はティーン向けだけあって非常にストレスがなく利用できるようになっている。多くの企業がメッセンジャーアプリで広告を送ろうとするなど次々とマーケティング戦略を考える中、その一方でユーザーはそうした”うざさ”を嫌っている。

”Kik”自体の収益モデルは、多くの著名人やブランドとの会話が楽しめるトークや、スタンプと同じ機能を持つステッカーによって成り立っている。その点については多くのメッセンジャアプリと同様ではあるが、第三の波には新たなモデル含め期待を寄せられている。