爆上げのAppBank株価はどうなったのか


AppBankの株価の爆上げは記憶に新しい。
軒並みITベンチャーがIPO直後から株価を落とす中での躍進であるから様々な期待や注目を浴びるのも納得ができる話である。そんなAppBankの2015年11月27日15時の株価はどうなっているのか。

爆上げのAppBank株、その驚異の株価は4倍に

AppBankの株価が上場時の4倍を超える驚異の数字

gumiグノシーにここ最近のITベンチャーのIPO株と言えば基本的には売り優勢でともすれば上場ゴールのようないわゆるクソ株(投資効率のよくない株をこう呼ぶ)が多かった。そんなIT企業を差し置いてとんでもない勢いで株価が上がり続けたのが2015年10月15日に上場を果たしたAppBankだ。

IPO時の公募価格は1200円であったAppBank。初値はそれを大きく上回る1750円を記録した。それからわずか8営業日が経った2015年10月27日にはなんと5220円の最高値を記録した。公募価格から比べると4倍以上の驚異の上がり幅を記録した。ここまでの凄まじい上がり幅はそうあるものではない。会社の価値が4倍になるとはそれほど大きいものであろう。

現在のAppBank株の株価は

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出典 http://stocks.finance.yahoo.co.jp/

そんな現在のAppBank株の株価は3050円となっている。一時の最高値5220円は下回ったもののかなり高い水準であることは間違いなく依然としてAppBankの高い評価が伺える結果となっている。公募価格から比べると2.5倍ほどの値がついており、それを考えるだけでも優良株であったことに疑いはないだろうと感じられる数字だ。

PERはおおよそ47倍となっており、やや割高であることは否めない(通常は20倍が基準であり、それを超えると割高、下回ると割安と言われる)。それだけAppBankに対する将来性を見越したものであるように感じる。今後もソーシャルゲームの市場が拡大し、AppBankのサイトの需要が増加、およびはグッズの売れ行きが伸びるという市場の予想込みの数値であると考えられる。

AppBankは仕手株なのか?

仕手株

人為的に作った相場で短期間で利益を得ることを目的に、大量に投機的な売買を行うもののことを仕手筋などと呼ぶが、その仕手筋の対象の有価証券となる株のことを指す。
発行総額が比較的少ない株が狙われることが多く、特に価値が厳格でない株についてはそういったことが比較的容易に起こる。

仕手株という言葉をご存知だろうか?
上記の説明の通りであるが、頭のいい人間やヘッジファンドからすれば相場に対して影響を与えることが可能である(例えば、株を急に異常な数買うことによって相場自体がその流れに乗って価格が急騰するなど)。そういったことは株価操縦と言われ禁止されているが、大きな額を買うことによって株価が動くのは当然ながら起こりうる事態であり、それをいちいち確証もないのに摘発することも難しい。ともなれば、仕手株というものは往々にして起こりうる可能性が存在するということである

AppBankについてそれが言えると断言することもその可能性について論じることも難しい。ただ、特にプラスの要因が出ていないにも関わらず株価が上がるというのはそういったものの存在を感じさせる要因の1つでもある。仕手株とまでは言わなくとも、人間は感情を持つから上がっている株を見れば自ずと期待を抱き、それが小さなバブルになる可能性は考えられる。もしかするとAppBankについてはそのような可能性がありうるのではないだろうか、ということも思わなくはないものだ。