サッカークラブははたしていくらで買えるのか


サッカークラブはいくらあれば買えるのか。
こんなことをものの試しに考えてみたことはないだろうか。はたして強豪サッカークラブはいくらで取引されているのか。

ビジネス化するサッカークラブ

日本でも企業がサッカークラブおよびプロ野球球団をビジネスの補強、主に知名度の向上のために購入するケースは非常に多くみられる。代表例としては東京ヤクルトスワローズであろうか。その当時、ヤクルトという乳製品は一般人からしたら極めて胡散臭いものであった。見慣れない飲み物、しかも高価でなにやら胃腸に効くとされているがそんなもの信用できない。そうしたイメージがヤクルトに世間が向けたものであったが、このイメージを是正するためにヤクルトはスワローズを買った。その結果、プロ野球球団の名前になるのだから『ヤクルト』という言葉が毎日ニュースで連呼される。人間というのは不思議なもので乳製品のヤクルトのことなど全く知らなくてもそのワードを聴き続けるだけで親近感や安心感を持つようになる。また、ヤクルトの海外進出の際には『日本でプロ野球球団を保有している企業』ということがステータスになり貢献は非常に大きかったという。
同様にテレビCMというのは短期的な売り上げを求めるのでなければたとえつまらない内容でも人の目や耳に刷り込むように定期的に流し続けることが必要だとマーケティングにおいて語られている。それがサービスや商品、しいては社名への親近感や安心感という名のブランドになるのだから。『にっしんぼ~♪いろいろやってるけど~♪』などはそれの分かりやすい例である。なんのことか分からないけど日清紡というフレーズが人の頭に残る、これでいいのだ。

そんなことはさておき、近年においては海外のサッカークラブを石油王が買うケースが多い。社会的信用のためもあるだろうしお金がありすぎるから何かに使いたいというケースもあるだろう。有名な点ではイングランドの強豪サッカーチームマンチェスターシティだろうか。UAEの投資グループのアブダビ・ユナイテッド・グループ・フォー・デベロップメント・アンド・インベストメント(通称ADUG)が2008年9月1日にオーナー権を買い取った。2011年にはアブダビ政府所有の航空会社エティハド航空と10年間のスポンサー契約を締結した。その金額は1億5千万ポンド、日本円にすれば270億円ほどだろうか。そんな具合にビジネスとしても海外サッカークラブは非常に注目されている。

サッカークラブはいくらで買えるのか

こんな記事がある。はたしてサッカークラブはいくらで買収することができるのか、また買収に関わる格好での制度の違いについてである。弊誌ではいくらでサッカークラブを買収し、サッカークラブビジネスができるのかということに焦点を絞って紹介をしたい。

本田圭佑氏のオーストリアクラブ買収

hondakeisuke
本田圭佑と言えば日本を代表するサッカー選手。 しかし、彼はそれだけではない。サッカークラブを経営する起業家でもある。そんな彼の起業家人生とはどんなものであるのか。 ... 続きを読む
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起業家.com

サッカークラブの買収というものが大々的に知れ渡ることになったのは本田圭佑氏のオーストリア3部のサッカークラブSVホルンの経営権を買収したことが1つ大きなきっかけであろう。現役のサッカー選手でありながらサッカークラブの経営を行うという彼の常識破りのスタイルは今も注目と称賛、そして時には批判を浴びている。

正直、本田圭佑氏が年間10億円の収入を得ていたとしてもその数字は決して石油王がマンチェスターシティを買うようなことと比べれば決して大きいものではない。そう考えると、サッカー選手でもサッカークラブは買えるのだという印象を与えた。事実、独立リーグなどはあるもののプロ球団の少ない野球と比べてサッカークラブは多岐に渡り、その金額はそこまで大きくはないだろう。

欧州強豪クラブはいくらで買えるのか

過去の欧州の強豪クラブの買収に関しては以下の通りとなっている。その金額は非常に大きく、サッカークラブがビジネスの一環として確たる地位を確立していることが分かる。

2003年:ロシアの石油王ロマン・アブラモビッチ氏によるチェルシー買収 1億4000万ポンド(約259億円)

2005年:米国人実業家マルコム・グレイザー氏によるマンチェスター・ユナイテッドの買収 7億9000万ポンド(約1462億円)

2010年:米国Fenway Sports Groupによるリバプールの買収 3億ポンド(約555億円)

2011年:米国人資産家スタン・クロンケ氏によるアーセナル株の買い増し 2億4000万ポンド(約444億円)

2013年:インドネシア人企業家エリック・トヒル氏らが経営するInternational Sports Capital社によるインテル・ミラノ株式(70%)の取得 2億5000万-3億ユーロ(約325-390億円)

2015年:タイの投資家である”ミスター・ビー”ことビー・テチャウボン氏によるACミラン株式(48%)の取得 5億ユーロ(約650億円) ※その後数年かけて過半数を取得する計画と報じられていたが、合意に反して手続きが進んでいないという報道も

出典 http://newspicks.com/

基本的には400億円~700億円ほどの金額が必要なことが分かる。当然ながらこれだけの資金を有する企業は多くはない。
ドイツのクラブは『50+1ルール』という規制により買収がほぼ困難であるがそれを除いて特にビジネスとして成功を収めているイングランドプレミアリーグでは買収が盛んに起こっている。その結果として前述のマンチェスターシティなどは大補強を行い、スター選手がプレミアに登場したのだからそれについてもプレミアファンからすれば喜ばしいことではないだろうか。

サッカークラブは数億円でも買収が可能

上記の非常に大きな事例に反して、スペインのサッカークラブは実は数億円程度で買収が可能だ。ビジネスの規模として非常にとっかかりやすい金額である。経営権の獲得、つまり議決権の半数以上の獲得に4~6億ほどかかる他、運営費用の年間2億円程があれば買収ができるとのことである。それでスペイン1部クラブのオーナーになれると考えれば安いものである。スペインで市場をとりたい食品メーカーなどの海外企業(スペインから見て)からすれば有効なパブリシティ戦略である。

もしかすると今後そういった可能性があるようにも考えられるだろう。サッカークラブ経営というビジネスはこれからの世の中でさらに魅力を放つに違いない。