GREEがリフォーム事業で年商20億円の好業績


GREEが実はリフォーム事業に参入していた。
年商20億円を超える大ヒットを記録するGREEは、今後さらなる展開を見せるのか。

GREEがリフォーム会社を買収していた

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DeNAが球団経営をはじめとして既存のゲーム事業だけでない多角的経営に取り組んでいることはすでに周知のものであろう。その中でも特に、ロボットタクシーやDNAのサービスは今後の新たな市場に資本を投下したものであり、将来を見据えてゲーム以外の産業を伸ばそうとしていること分かる。

一方、対してゲームにこだわっているイメージのあるGREEではあるが、実はゲーム以外のジャンルにも参入をしている。以前はホテルの予約サービスをリリースしたり(現在は廃止)、今回のリフォーム会社であるリノコ、さらにはヘルスケアのサービスなど多岐にわたることが分かる。

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GREE傘下のリノコがリフォームで月商2億円

そんなGREEの買収案件の1つであるリノコであるが、GREEというインターネット会社らしいサービスとなっている。リフォームのメニューが決まっており、顧客は最初から値段が決まっている状態でリフォームするかどうかを判断できる。見積もりを行うという敷居の高い従来のモデルとは異なった仕様である。また、リノコを運営する株式会社セカイエが施工を行うわけではなく、全国約800社のリフォーム業者と提携しており、施工についてはその業者が行う。

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そんなリノコのサービスは気軽さが受け、2015年1月の買収から1年を経たずして現在月商が2億円を超えるという。今期中での年商30億円を視野に入れているという。リフォームにおける気軽さやリフォーム事例などのコンテンツによるマーケティングの部分についてはさすがはIT企業といった便利さ、充実度であり、GREEのノウハウや技術が既存のリフォームというサービスに生きている結果だ。

今後も続くゲーム企業のリアル事業参入

このGREEの例のように、今後もゲーム企業がソーシャルゲームで得た資金を元に他の事業に参入するケースは多いだろう。特に、今回のGREEのリフォームのようなwebを戦場にするものの扱う商材はリフォームという一見インターネットには関係のない領域でそれが続くに違いない。どんなジャンルの業界でも必ずインターネットを商売に使う場面は出てくる。そうなったときにインターネット上のノウハウを持ち、さらにソーシャルゲームなどによる潤沢な資金を持つゲーム企業は大きく寄与することができるだろう。

今後も他のゲーム企業が参入するかもしれない。そういった意味ではIT企業の事業ポートフォリオは非常に多岐にわたる可能性を秘めている。次にくるのはコロプラ、KLabだろうか、大いに期待ができそうだ。