家入一真の新サービスを作るコツとは


家入一真氏と言えば日本を代表する起業家の1人である。
そんな彼が新サービスを作る際のコツを語っている。サービスの立案を手掛ける人間は必見である。

ジャスダック最年少上場を果たした家入一真

家入一真という人物をご存じだろうか。株式会社paperboy&co.でジャスダックに29歳にして最年少上場をした男である(日本の株式市場における最年少上場は株式会社リブセンスで東証マザーズに上場した村上太一氏。)。そして、その後は都知事選に出馬するなど様々な形で注目を集めている。

そんな彼を形容するのが”連続起業家”という肩書きである。株式会社paperboy&co.で上場したものの、現在は株式会社ハイパーインターネッツ、creww株式会社、BASE株式会社そして株式会社XIMERAを設立するなど様々な事業を手掛けている。
インターネットサーバーの『ロリポップ』、クラウドファンディングの『CAMPFIRE』、ECサイトプラットフォームの『BASE』と言えば彼の手掛けた事業の多様さが分かるだろう。

身近な人へ手紙を書くようにサービスを作る

そんな家入氏が語る新サービスを語るコツとははたしてどんなものであろうか。
そこで彼はこう語っている。『身近な誰かに対して手紙を書くようにその人が喜ぶサービスを作る』のだと。

これは専門的な用語で言うと、ペルソナマーケティングというものだ。プロダクトやサービスを利用する人の像を年齢から職業、ライフスタイルまでみっちりと細かく仮定して、その人が喜ぶようなサービスにすると。誰にでも好かれるようなサービスをなんとなく作るのではなく、明確に誰が喜ぶかというのを考えてしっかりと刺さるサービスを作るのがいいだろう。

マネタイズはふわっと考える

家入氏はサービスを開始する段階でそのサービスのマネタイズも並行して考えるのだという。マネタイズを後回しにしてとりあえずサービスをリリースし運営させる経営者も多いが、その点についてはガチガチにではなくこの辺でという風にあらかじめ決めておくのだという。

もしかすると、こういった形で考える起業家は多いのではないだろうか。一時期はマネタイズを考えずにサービスを作り続けるのが流行った時期もあったが、それはすなわちその需要について明確に把握できないことになる。ただ、マネタイズをあまりに明確に決めていてもそれ通りにはいかないことが多いから、だいたいこのくらい程度にしておいて柔軟に対応するのがいい。

ゼロかイチの間に大事なものがある

そして、家入氏はこう語っている。『ゼロかイチか、それを極端に決めるのではなくその間にこそ大事なことがある』のであると。ゼロかイチかというのを決めてしまうとそれこそ作り手の主張の激しいサービスになって利用者の視点に立てていない。だからこそ、サービスを作りながら、その利用者の反応を見ながら作り続けるのだという。

何が正しいのかということは決して作り手が決めることではない。実際にそのサービスを使うのはユーザーである。ということはユーザーが最も利用しやすい、欲しがるような理想のサービスこそが正しくてしかるべきでる。だからこそ、作り手はそれをこれと断言できるわけではないということであろう。