LINEの運営するLIVE動画サービス『LINE LIVE』が大きな数字を成し遂げた。
サービスのリリース1ヶ月目にしてユニークユーザーは1100万人を突破して今後の展開が非常に期待される。
『LINE LIVE』がユニークユーザー1100万人を突破
LINE株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:出澤 剛)は、ライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE(ラインライブ)」(以下、「LIVE」)において、サービス開始1ヶ月の月間ユニーク視聴者数が1,100万人を突破いたしましたので、お知らせいたします。また、1月9日時点で配信番組の延べ視聴者数も累計4,300万人を記録いたしましたので、併せてお知らせいたします。
出典 http://linecorp.com/
以前紹介した『LINE LIVE』が非常に好調だ。一般的にアプリやwebサービスの普及の度合いを測るユニークユーザーが月間で1100万人を突破している。例えばダウンロード数1000万を突破したアプリのラインナップを見ればその数字の大きさが分かるだろう。(そして、1000万人のユニークユーザーは1000万ダウンロードよりもだいぶ難易度が高い。)
LINEという媒体の影響力の大きさを感じさせる数字であるが、同時にLIVE動画視聴サービス自体の大きな市場を感じさせる数字になっている。というものの、今までLINEは様々なサービスをリリースしているが、ここまで大きな反響があったサービスはこの『LINE LIVE』が初ではないだろうか。
『LINE LIVE』対テレビ番組の構図
さて、この『LINE LIVE』には1つの大きな構図がある。それは構成やコンテンツの内容がテレビの歌番組などと大きく似ているという部分である。『LINE LIVE』の名前の通り、今までの動画コンテンツとは違ったライブ感、つまり時間軸を意識した番組構成になっている。YouTubeのように暇なときにネットサーフィンをする感覚とは違って、この時間にこの番組といった組み込まれ方をする。そして、自分の好きなアーティストの番組が始まればプッシュ通知で知らせてくれる。
テレビ顔負けのコンテンツが今後増えていくだろうし、コンテンツのクオリティ、性質といった部分で非常に類似しているように思える。『(テレビの)あの番組見た?』という会話が『(LINELIVEの)あの番組見た?』といった形に変わっていくことは十分に想像できる。コンテンツの幅を増やしてネットフリックスのようなドラマコンテンツが配信される可能性はあるのではないだろうか。
相互のコミュニケーションを番組へ
また、『LINE LIVE』はテレビにはなかった試みを行う。それが番組にコミュニケーションを取り入れることだ。アプリに書かれたコメントを元に出演者が行動したり、テレビでは今までツイッターのハッシュタグやdボタンを利用して番組を運営していたが、アプリ内でそれがスムーズに行えることによってテレビではできない形で相互のコミュニケーションをとることができる。
テレビの中で変革を起こそうとしてもなかなかそれは難しい。ところが、インターネットがテレビ番組の要素取り入れるようになったことで番組の形態はがらっと変わる。ディスラプティブイノベーション(破壊的革命)とはよく言ったものではあるが、今後新たなテレビ番組がキー局ではなく、『LINE LIVE』の中から生まれるのではないだろうか。