起業というのは彼女を作る行為に似ている


起業というとどんなイメージを持たれるでしょうか。
一般的な起業のイメージは私からすると全くもって外れています。

起業というものが正確に認識されていない

私は、大学1年生の頃に会社を設立してそれからというものずっと経営者として会社を経営しています。いわゆる起業家ないしは学生起業家という区分で生きてきました。その中でよく感じることが一つあります。
それが、”起業というものが誤解されている”ということです。

無理もないことかもしれません、テレビで見る経営者というのはホリエモンこと堀江貴文氏のような圧倒的に頭のいい人、よく出てくる成金のようなお金をどんどん使う与沢翼氏系の人、そして大破産する人、そんなステレオタイプでしか認識されていません。
これ自体が経営者の全てではありません。もちろん、めちゃくちゃ頭のいい人も成金も破産する人もこの世の中には存在しますし、経営者の中にはそういった類の人間が普通よりも多いでしょう。ただ、全てがそれかというとそこも大きな間違いであるということです。

例えば、東大生と言うとみんなガリ勉で中学校から勉強し続けて、毎日塾通いなのかなというようなイメージを持たれますよね。ただ、東大にもチャラ男がいるしわけのわからない髪色のヤンキーも存在するわけです。スポーツで全国大会に出たりというスーパーマンみたいな人もいるわけです。たしかにガリ勉というような学生の数は普通よりも多いでしょうけどそうでもないというわけです。同じように、経営者にも仕事にそんなに熱心でなかったり、ごく普通な人もいます。一攫千金を狙うわけでもなく慎まやかに過ごしている地味な経営者もいるわけです。

起業というものの印象は”意外とこんなものか”

ちなみに、私が最初に会社を作って持った印象というものは”こんなものか”というものでした。六本木ヒルズに入った際の話を見て頂ければ分かるのですが、一般的に起業と言うと想像されるのはものすごく難しいことというイメージですが、何も不思議なことはしていません。オフィスも最初はメンバーの家の8畳ほどのスペースから始まりました。知り合いに仕事をもらってそれをこなして1件数万、ないしは十数万を得るところがスタートでした。やっていることと言えばひたすらホームページを作るばかりです。しかし、それを効率よく積み重ねれば100万円くらいは稼げるものです。

正直起業している中でそこまで大変だとも思いませんでした。高校の頃の野球部のときは週7日毎日練習をしていましたし、その全てが死ぬまで走るんじゃないかと思うほどしんどい練習でした。多くの人が部活でこういった経験をしたことがあるでしょうが、それに比べてみれば会社を経営するというのはとても楽なことです。仕事は座りながらできますし、監督に怒鳴られるようなこともありません。1日8時間も働けばサラリーマンの何倍もお金をもらえました。アスリートの方が何倍もつらい思いをしています。意外とこんなものかというのがシンプルな自分の感想です。

起業はやったことのない人にはとても難しい

これまでの内容と非常に矛盾するように思えますが、起業というのはやったことのない人には難しいものです。どうやって起業したらいいかということを聞いても経験のない人は答えられないでしょう。勉強には参考書がたくさんありますが、起業にはそれはありません。世の中で起業している人は受験勉強をしている人ほど多くはありません。だから参考書がないからどうしていいか勉強する手立てがないというのが難しい部分でしょう。それさえ分かれば難しいことではないのでしょうが、それがない以上はヒントすらないため難しいのかもしれません。当たり前ですがインターネットで調べても起業の仕方は分かりません。

連続起業家と言われる人間がこの世には存在します。起業が運という要素を持っているように言われることは少なくはないですが、彼らが何度も起業を成功させていることを見ると偶然ではなく必然だということが分かるでしょう。起業というものは2回目にやるのにはめちゃくちゃ簡単なことなのです。ただ、やったことがなければ難しい。そんなものだと言えるでしょう。

起業と彼女を作ることは似ている

起業とは彼女を作ることと似ているのじゃないかと思うようになりました。みなさん経験があるでしょう、初めての彼女というのは緊張で一杯です。どうやったら仲良くなれるか、好きになってもらえるか、メールをどうやって送るかそんなことだけでも必死に考えるでしょう。そんな初々しさは2回目、3回目と経つにつれてなくなっていきます。もし振られようものなら明日には死ぬのではないかと最初は思うかもしれませんが、そんなことはないし、2回目以降は振られてもしれっとしているものです。

起業というのはそんなものに似ています。やっていくうちに段々となんとなく分かってくるものです。まあ適当にやってもこなせるようになります。なんとなくかもしれませんが、必死になって考えすぎて女の子と付き合おうとするよりも余裕を持って接するほうがうまくいくのではないでしょうか。起業もそんなものです、考えすぎるとうまくいきません。シリコンバレーの起業家が優秀なのはその多くは家が裕福であり、しかもアメリカの環境のおかげか失敗しても就職先にも金銭的にも困らないからです。

そんな精神的な心の持ちようのアプローチは非常に似ているように感じます。考えすぎるのが1番いけないというのは起業における真理を非常によく表しているのではないでしょうか。起業を考えている人はとりあえず一度失敗してみるといいかもしれません。少なくとも起業の方法というのはどの本にもインターネットにも書いてないので、起業した経験のある人を味方につけてみましょう。