AIと英会話が習得できるアプリ『TerraTalk』


AIという言葉が普及し出して久しいが、ついに英会話にもAIが参入することになった。
『TerraTalk』では、あらゆるシチュエーションの英会話がAIによって可能になる。

『TerraTalk』でAIと英会話が学べる

ジョイズ株式会社の提供する英会話アプリ『TerraTalk』がすごい。このアプリでは、キャラクターを選択すると、そのキャラクターとあらゆる場面での会話が楽しめるようになっている。つまり、そのキャラクターの中にあるAIとシチュエーション別に会話を行うことで、英語を学ぶことができるようになっているのだ。

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アプリはβ版で無料で利用するkとができるが、相手がAIであるからいくらでも話すことができる。また、従来の英会話教室のように予約をしたり、時間が決まっているなどということもない。スピーキングを3つの『発音』『表現』『流暢さ』という3つの項目で採点してくれるため、自分の英会話力を客観的に把握することもできる。従来の英会話では人間が先生であるためにできなかったことだ。

コンテンツを拡充させる見込み

とはいえ、AIにはまだまだ限界がある。『TerraTalk』では各キャラクターごとに10~15のシチュエーションが用意されており、その中で会話をすることができるが、キャラクターの数は現在で38(2015年05月26日現在)となっており、この数を100まで増やす見込みだ。

察しのとおり、AIだからといって人間とまったく同じように喋れるわけではない。シチュエーションの中での限定された状態でスムーズに会話ができるというだけの話である。もしこれが全くもって人間と瓜二つのAIで会話ができるようになればいくらでも英会話教室と同じ会話ができるようになる。この『TerraTalk』を通して、英語圏の友達といくらでもずっと喋っているのと同じように英会話を習得できるようになるだろう。

『TerraTalk』は意味がない?

ただ、1つ懸念もある。もしもこの『TerraTalk』のAIが完成し、人と遜色ないレベルに会話ができるようになったときに、はたしてこの『TerraTalk』の存在意義はどれだけあるだろうか。そうしたAIがあるのならば、通訳もまた完璧になるだろう。そうしたときに英会話を習得する必要がどれだけあるだろうかと考えると疑問だ。

完璧な通訳があったとしても、それを通さず恋人と英語でしゃべれるようになりたい、そんなニーズのある可能性もまた十分に考えられうる。ただ、そうしたニーズはごく少数で、英会話はAIの進化と同時にその必要性を失っていくのではないかともとれるだろう。この先にこのサービスがずっと残っているかというとそれは難しいかもしれない。