Facebook Marketplaceは勢力図を変えるか


Facebookが大きなビジネスに挑むようだ。
新たなサービスFacebook Marketplaceははたしてソーシャルコマースの勢力図を変えるのだろうか。

Facebook Marketplaceをリリース

本日2016年10月3日、FacebookがFacebook上でモノの売り買いをできるマーケットプレイスをリリースした。
『Facebook Marketplace』はユーザー間でやりとりができ、多くのC2Cサービス戦々恐々だろう。

まずは、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの4ヶ国でモバイル版のみでサービスを提供する。欧米圏では、Crigslistというサービスがありそこと競合するのではないかということがささやかれている。

Craigslistに似ている?

Craigslistは、クラシファイド広告サービスと言われるサービスであり、日本ではジモティーなどが近い。『~いくらで譲ります』といった内容など、掲示板のような形でユーザーがやりとりや取引をするサービスになっている。Facebook Marketplaceではそのような形で、ユーザー間で売買をすることができる。Facebook上である方が実名なことも手伝って当然信用度は高いだろう。

現在、C2Cの市場ではメルカリが1つ頭抜けているが、Facebookの強みはそれを従来の友人関係の中で構築することができることだろう。メルカリで見て欲しいと思わなかった商品でも、友達が出品していたらそれが欲しくなるかもしれない。信用度も高いだろう。
現在メルカリとバッティングするのではという見方があるが、それはあまりないようにも思える。もともと商品の売買を目的として使われるメルカリとFacebookではやはり目的が異なるし、自分が売っている商品や買っている商品を友人に全て知られるのも気のいい話ではないだろう。

メルカリは影響を受けるのか

メルカリのようなC2Cに特化したサービスだからこそ使いやすい部分もあり、その優位性は簡単に崩れるものではないように思える。色んな機能がありすぎるサービスがうまくいかないのは分かり切ったことで、何か物を売ったり買ったりしようと思ったらメルカリを使おうという方がユーザーにとってはストレスがないのではないだろうか。そういった意味で影響を受けることは少なくともすぐはなさそうだ。

Facebookはソーシャルネットワークだし、その中で機能が増えれば増えるほどに個々の機能は遠くなっていく。そういう意味で全てがうまくいくわけではないし、ソーシャルであり、友達との間のコミュニケーションが軸になるだろう。そこから逸脱することはないように思える。既存のC2Cコマースとは分けて考えた方がいいかもしれない。