クラウドワークスがC2C参入


クラウドワークスがC2Cに参入することを発表した。
11月15日からスタートするサービスではどんな展開がみられるだろうか。

クラウドワークスが『WoWme』を発表

クラウドソーシングサービスのクラウドワークスがC2Cに乗り出す。C2C型のマーケットプレイス『WoWme』が2016年11月15日からスタートする。

このWoWmeでは、ユーザーがスキルや知識、経験をサービスとして出品しユーザーがそれを購入することができるという仕組みになっている。クラウドワークスは、『これまで仕事にするには時間や心理的ハードルが高いと思われた個人が有する”ちょっとした特技や趣味”で収入を得る機会創出の実現を目指す』としている。

WoWmeはココナラと似たサービスか

出品したサービスが売れた際にかかる販売手数料は当面無料としているが、電話を利用するようなサービス(電話相談など)の場合、1分50円のシステム利用料がかかり、3%のシステム利用料が必要になるという。

サービスとしてはココナラが近いだろう。ココナラでは、主にイラスト、そしてビジネス上の相談や占いなどを売り買いしているプラットフォームであり、スキルを生かした内容になるというのは今回のWoWmeと似た形になる。ココナラの流通額は年間で7億円程度であり、クラウドワークスが年間20億円ほどの流通を確保していることを考えると市場自体はそれなりに大きいように思える。

すでに2016年年明けに『お仕事メニュー』なる機能で需要があるかのテストを行っており、そこでは1ヶ月で1万件を超える自分のスキルの出品があったという。そういった意味で一定の需要があることが分かる。

スキルのC2Cの可能性

自分のスキルを売りたい側のニーズがあるかはともかく、買う側のニーズがどうやってついてくるかはそれなりに難しいところだろう。C2CでもメルカリやAirbnbなどならば、何かを買う、宿泊するなどのニーズがはっきりしており、成立しやすいように思える。その部分が課題になり、キーとなる商品が現れるかに市場自体のボリュームは左右されるようにも思える。

今で言えばココナラでは、イラストなどがそれにあたるのかもしれない。クラウドワークスなどで企業が仕事を発注するのならばともかく、一般のユーザーがスキルを買う場面は似顔絵などのイラストや占いなどしか思いつかないのが正直なところだ。市場はどれだけ拡大するか。