今、役所が『BPR』で変わろうとしている


基本的に批判されることしかないお役所。
ただし、霞ヶ関体質という言葉からの脱却を目指して徐々に変わろうとしている。

オフィスの上下関係を撤廃

お役所のオフィスと言えば、
奥から上の役職者が立ち並び、人目で立ち位置の上下が分かるようなスタイル。
それが今でも続いている。民間でこんな形の企業はそうそうない。

しかし、霞ヶ関の総務省行政管理局情報システム企画課の部屋では、
机をなくし、フリーのオフィスとなっている。
そのため、うず高くそびえる書類の山もなくなった。
ペーパーレスの試みも進んでいる。

今年の夏に全ての省庁でBPRが進む

―BPRとは―

ビジネス・プロセス・リエンジニアリング
企業などで今までの業務の構造を抜本的に見直し、
業務の流れ(ビジネスプロセス)を最適化する観点から再建すること。

霞ヶ関では今年の夏に、
全ての省庁でこのBPRを推し進める。
そのとりかかりとして、先ほど挙げたオフィスの改革を進めるなどしている。

徐々にお役所も変わろうとしているのだ。

役所が変われば国は変わる

国の課題はやはり、
税金などの問題を中心した経済にある。
日本の借金は1000兆円に上るなど役所は常に赤字が続いている。

これだけ赤字を垂れ流し続けて潰れない企業などありえない。
役所だからこそそれが許されてきた。

役所が難しいのは人材も集まりにくいという点にある。
公務員志望の人間は、その仕事がしたいからというより、
とりあえず安定しているから公務員を志望する。

ここにその業界で仕事がしたくて門を叩く民間企業との相違がある。

仕事を改善しようというより、
公務員になれた時点で目標を達成してしまうのだからどうするにも難しい。
この場合はトップダウンで動かすしかない。
上が積極的に構造改革をするしかないのだ。

http://kigyo-ka.com/00061/

ここで挙げたリクルートなんかは全ての人間が動き続けるため、
トップがあまり動く必要はない。決定権を下に委ねることができる。

公務員はまさに逆だから難しい。
これからも改革が望まれる。

出典 http://gendai.ismedia.jp/