なんで就活生ってビクビクしてんの?


企業と就活生の不思議な関係性。
なぜ就活生はビクビクしながら企業を受けなければならないのでしょうか。

就活生は100社以上受ける

基本的に学生は就職活動において100社以上の企業の採用に応募するようです。
100社もいきたいとこがあるのか…と思いましたが、”それなりに興味ある業界からひたすら条件のいい順に受ける”とのこと。要は、受かるか分からないのでとんでもない量を受けるというのが一般的になってきているようです。

いきたい・働きたい企業を受けるということがあるべき姿なようですが、そうもいかずとにかくどこでもいいから受かって欲しいという一心で就活に励むというのが現状です。
かくいう私も学生なので周りの人間は就活を頑張っています。慶應大学という大学にいますが、一部の自信のある学生は数社しか受けませんが基本的には数十社は最低受けているようです。100社以上受ける学生ももちろんたくさんいます。

雇用者と労働者の不思議な力関係

雇用契約というのは本来対等なものです。労働者は働く代わりに対価として金銭を受け取る。等価交換であってしかるべきです。ただ、ABCマートのサービス残業しかり、雇用者と労働者の力関係というのは基本的に雇用者が上で労働者が下という風になっています。
就活なんか分かりやすくて、雇用者である企業が面接をして第5次くらいまで採用があります。労働者である学生は選んでもらうために必死なわけです。選択肢を持っている企業が当然強者です。しかし、内定をもらったからといって学生にも選択権があるわけで、「君はつまらないから雇わないよ」と同じように、「御社はつまらないからいかないよ」があってしかるべきです。というかそれは権利です。
ただし、今の就活では内定を蹴るとうちの会社と君の大学の関係性が悪くなるとか、裏側で付き合いのある企業は全て君を落とすとか、そんな脅しをかけたり、そもそも第3,4あたりの面接で「うちが第一志望ですよね?(そう言わないと落とすよ)」という風に内定蹴りをできないように話を進めてしまうわけです。

「企業からしたら僕は第一志望ではないのに、僕は第一志望であることを求められる…」
学生はそんなことを思っているでしょう。それともそれが当たり前だと受け入れているのかもしれません。

法律では何も解決できない

サービス残業が問題になっていますが、これは法律では抑制できません。もちろん効果はありますが、労働基準監督署がどれだけ頑張ってもゼロにはなりません。むしろ頑張るべきはそこではないのです。
なぜなら労働者にはサービス残業を断る権利も会社を辞める権利もあるのだから。
もしも、サービス残業が労働者を監禁したり、物理的な拘束によって行われているのであればそれは法的に処罰があってしかるべきです。そういった行為は法的にしか解決できません。

ただし、サービス残業は端的に言えば、”そんな職場は辞めれば?”で済む話なのです。
雇用者と労働者は本来対等なのだから、嫌になったら労働者は辞めればいいだけの話です。それが起こっていないことに問題の根本は存在するのです。

知識や権力を持った人間が有利になるのが世の中

じゃあどこに問題があるのかというと、それは”知識や権力”です。

まず、知識について話をしましょう。雇用者と労働者では確実に雇用者が知識を持っています。そのため、法律用語を盾に不利な関係を作られていることがほとんどです。「辞める前には3ヶ月前に言わないと罰金」なんていうのは笑止千万です。いつやめてもぶっちゃけ法律的に問題にはなりません。なぜなら雇用者の責任というのはそのお金をもらっている時間働くということだけですから。よほど特殊な事情を除いては。
さらに、日本の法律は労働者の方が社会的に弱いことを考慮して作られているため、わりかし労働者は好き放題できます。クビにされたら退職金を要求できるし、有給とか産休だって非常に優秀な条件でできている。

そして、権力に関する問題です。雇用者と労働者で力を持っているのは当然雇用者です。労働者は単位が1人1人ですから、働けないと困ってしまいます。クビにされることは一大事です。ですが、雇用者からすれば1人クビを切っても次の人間なんかヘッドハンティングでも普通に中途の求人でもすぐに見つかります。このお互いのスタンスが問題で、クビにされたくない労働者はムリをしてでも働きつづけようとします。
就職活動においても同じで、会社の中にすでにいる社員と就活生のどちらが能力があり力があるかは一目瞭然です。就活生は何もできない(仕事の経験はないため)のだから自然と企業の言うことを聞くしかないという考えに至ります。企業からしたら、「研修を6ヶ月とか組んでやっと仕事ができるレベルなのに偉そうなことを言うな」とばかりにどんどん上からくるわけです。

これら諸々の要因で、労働者というのは雇用者よりもはるかに下の身分になっています。

就活生はちゃんと能力を身に付けよう

就活においてはもちろんその要因があって、どの就活生もみんな同じような感じで正直何もできないんですよね。まあしょうがないのかもしれないですけど、みんな「ボランティアにサークルにバイト」ばっかり。その経験って社会で生きるの?というような。そりゃ何もできないのなら企業の言うことを聞くしかない。

1つでも能力を身に付ければまた企業の対応って変わるだろうとは思います。英語でもいいし、営業を頑張ったでもいいし、小さなビジネス経験でもいい。そしたら「俺はこれだけ能力があるんだからこの待遇じゃなきゃ働かない」と胸を張って言える。それが最低限必要なことではないでしょうか。

そりゃ金太郎飴みたいな周りと同じことしかできないのなら不当な扱いを受けてもそれが当たり前なのかなとも思います。世の中需要と供給で成り立っていますから、いくらでも供給される人材の価値っていうのはとんでもなく下がります。