AbemaTV好調の理由は使い勝手の良さに


AbemaTVが好調の滑り出しを見せている。
その要因となっているのはアプリの使い勝手の良さだ。

AbemaTV好調の300万ダウンロード

AbemaTVが早くも好調の滑り出しを見せている。アプリのダウンロード数はすでに2016年5月21日時点で累計300万を突破したという。次世代の動画メデァとしてポストテレビと期待を受けるアプリは今後も伸びていくのだろうか。

AbemaTVが評価を受けているのは、その使い勝手だという。ここに今後の動画媒体のヒントがあるように思える。

従来にはないインターネット動画コンテンツ

AbemaTVはサイバーエージェントとテレビ朝日が共同で運営するインターネットテレビ局で4月11日にスタートしている。これまでの動画配信サービスはYouTubeなど一般のユーザーが投稿した動画を閲覧できるサービスや、C CHANNELなどの分散型の形で特定のジャンルにまつわるコンテンツを揃えたメディアとは異なり、テレビ局に近いような感覚で24時間放送されている動画コンテンツを視聴することができる。

そのジャンルはテレビ局と同様に多岐にわたり、ニュース・音楽・ドラマ・バラエティ・ペット・アニメ・釣り・麻雀など全24チャンネルに及ぶ。番組の数ではキー局をも上回る数だ。
では、ヒットの秘訣である使いやすさの部分に迫っていきたい。

AbemaTVの使いやすさの秘訣

ドコモが運営する有料動画ストリーミングサービス『dTV』の会員数は500万人であり、この数字はおおよそ1年かけてできたもの。AbemaTVは、おおよそ1カ月で300万人であるから、有料無料の違いを考えたとしても遜色ない数字だろう。

AbemaTVの特徴として挙げられるのは24チャンネルという番組数の多さ。それが24時間ひっきりなしに放送されているおかげでユーザーは常に自分の好きなジャンルを見ることができる。仮に麻雀がものすごい好きだったとしてもお昼の時間には放送していないだろう。AbemaTVでは、それが常に視聴できる形になっている。

AbemaTVの使いやすさの秘密は”ザッピング”のUIへのこだわりにある。スワイプすると、テレビのチャンネルを変えるようにチャンネルが切り替わるようになっているという。これが気持ちよく視聴できる形になっている。スマホ世代を取り込まなくてはいけなからこそスマホの従来の使い方と合ったストレスのない操作ができなくてはいけないだろう。

また、1つ面白い誤算としてスマホ世代のテレビ離れの激しい世代の利用を当初強く想定していたが、30代男性層が多いのだという。その年代の方が新しいサービスに対して敏感なのかもしれない。今後も注目だ。