シャオミが銀行を約122億円で設立


スマホメーカーのシャオミが銀行の設立に乗り出す。
シャオミが作るSichuan Hope Bankは世界でも有数のモバイルファーストな銀行になるだろう。

シャオミが銀行を設立

中国最大のスマートフォンメーカーであるシャオミが中国西部の四川省に新たに銀行を設立することが2016年6月13日、深圳証券取引所に提出した資料によって明らかになった。

シャオミが設立する初のモバイルファーストな銀行であるSichuan Hope Bankは若年層と中小企業向けにフィンテックサービスを提供するためのものである。シャオミは、このSichuan Hope Bankの設立にあたり、約122億円の資金を投じることになる。

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本誌でも紹介した通り、ITハードメーカーは決済サービスに力を入れ始めている。現在多くの決済サービスはクレジット”カード”というツールを利用して行われているが、これがモバイル化することが大いに期待されている。わざわざカードを持ち運ぶというのも実に不自然な話であるし、それがスマートフォンのみで行われるようになるのは時間の問題であろう。現金というものの利用シーンも今後減るに違いない。

そして、シャオミは銀行を設立する。金融というのは大きく決済と預金(そして融資)に分かれるわけであるが、市場として非常に大きいのは後者である。決済の市場は銀行業の市場から比べると非常に小さい。そういった意味ではApple PayやGoogle PayよりもシャオミのSichuan Hope Bankの方が大きな可能性を秘めていると言えるだろう。

シャオミの銀行の可能性

シャオミは、Sichuan Hope Bankを設立する上で中国銀行監督管理委員会(CBRC)からすでに事業認可を受けている。また、資本金は約482億円で個人消費者、中小企業、農業従事者などを対象に金融サービスを提供するよていとなっている。シャオミがスマートフォンのシェアを持っているのは非常に大きなアドバンテージである。

シャオミのユーザーにとって新たな銀行Sichuan Hope Bankが非常に使いやすいものであれば、プリインストールされており、その利用が極めてモバイルファーストでストレスフリーなものであれば現状の銀行勢力を脅かす存在になる可能性は十分にあるだろう。Sichuan Hope Bankの預金は、FinTechの技術によって中小企業などにもMFクラウドファイナンスのように融資が行き届くようになるかもしれない。既存の銀行のように多くの行員を抱えないシャオミでは、FinTechの導入がスムーズに進むだろう。