amazonの決算があまりに大きな額だ。
まさに儲かりすぎて仕方ないといった状況。はたしてどこまで成長するのか。
amazon圧倒的な決算
オンライン小売りの最大手であるamazonの第2四半期決算は、あらゆる部門で圧倒的な業績を上げるものとなった。主力業務であるオンライン小売とクラウドサービスが予想を上回った他、第3四半期の売上高についても市場予想をおおむね上回る見通しを示した。
今まで稼いだ利益は全て投資に回し、いくらでも赤字を厭わないという姿勢のamazonはもはや黒字を出さずにはいられなくなっている。それほどまでにamazonの利益は大きい。売上高は304億ドル(前年同期31.1%増)であり、アナリスト予想の295.5億ドルを大きく上回るものであった。
純利益は8億5700万ドル(前年同期832%増)で、1株たりの利益は1.78ドルとなっている。この数字は、アナリストの予想の1.6倍となっている。
amazonはクラウド事業も独壇場
amazonの売り上げ304億ドルのうち最大の市場である北米の純売上高は176.7億ドル(前年同期28.1%増)となっており、その割合は徐々に減ってきていることから日本をはじめとした他国の市場が大きくなっていることが分かる。
また、EC事業と双璧をなすクラウド事業(Amazon Web Service)の売上高は28.9億ドル(前年同期58.2%増)でありこれもアナリスト予想を上回るものである。クラウド事業は利益率も高く、今やこのジャンルがamazonの独壇場になりつつある。
有料会員サービスの成功が大きく寄与
amazonの増収増益の追い風をおたらしているのは有料会員サービスの成功だ。amazonは今や小売だけでなく、動画や音楽も提供している。それらのサービスは、amazonのprime会員であれば制限なく利用ができ、それらを目当てに入った会員が多くの買い物をするという好循環が生まれている。
なお、amazonは第3四半期の純売上高について、310億~335億ドルとの見通しを示している。大規模セールなどが行われることから第3四半期の売り上げは期待ができるものの、年末商戦へ向けた投資のためか、コストもまた大きく純利益はそう多くはないだろうとしている。もともとamazonは利益を出すよりも売上高を増やしてシェアを握るという戦略のため、この点について心配は要らないだろう。