音楽発見アプリの可能性をHiveに見る


今急速に広がっている音楽アプリ。
その中で音楽のインスタグラムを目指すのがHiveである。はたしてどんなアプリなのだろうか。

流行りを見せる音楽アプリ

Google Play MusicAWAなど、音楽ストリーミングサービスが大きなムーブメントになっているわけではあるが、音楽というジャンルはIT界にさらなる影響を与えている。

今、スタートアップの中でトレンドになっているのは、音楽発見アプリとでも言おうか、自分の好みの新しい音楽に出会えるということを目的としたサービスである。これも定額ストリーミングサービスの影響かもしれない。音楽を聴く値段が下がったことによって(従来はCD1枚1000円がかかった)、新たな音楽との出会いをユーザーは求めている。

その音楽発見アプリの中で群を抜いた評価を受けているのが、『Hive』である。

Hiveがユーザーにウケる理由

Hiveはユーザーがアプリを開きジャンルを選ぶと、曲の一部を30秒間流し始めるようになっており、そのサンプルを聞い上でその曲が好きなら右にスワイプ、そうでないなら左にスワイプする仕組みになっている。そのアーティストが気に入った場合はアーティスト名をクリックすると、そのアーティストの曲を自由に聞くこともできる。ユーザーが気に入った曲は、Hiveのアプリ内のプレイリストに追加され、すぐに曲のフルバージョンも聞けるようになる。

右へのスワイプが多い曲は支持するユーザーがいるということであり、評価は高くなり多くのユーザーにシェアされるようになっている仕組みである。これを利用して、Hiveに登録したアーティストは自分の曲を気に入った人の情報やどれだけの曲が流れたかなどの情報や分析をアプリから受け取れるようになっている。

Hiveの可能性とは

Hiveはこの手軽な仕組みがウケている。リリースからはまだ2ヶ月ほどで収益化も行われていないが、アーティストが予算を設定してユーザーのアクションごとに価格を支払う形での広告システムを制作中でもあるという。
視点を広げると、音楽イベントや楽曲の告知を行うなども非常に用意だろう。Snapchatのように、イベントと関連付けてユーザーが参加できるような仕組みを作ることもまた考えられる。十分に可能性はいくらでもある。

実はこのサービスは『UpTech』というアクセラレータプログラムの卒業生らが制作にあたったものである。
音楽のインスタグラムとも称されるこのサービスは今後も拡大を続けていくだろう。