ヤフー決算発表 注目の米ヤフー買収の影響は


ヤフーが決算を発表した。
アメリカのヤフーが買収されたばかりであるがはたしてその影響は。

ヤフーが決算を発表

ヤフーは2016年7月28日、2016年度第1四半期の決算を発表した。
売上高は2042億円で前年同四半期比84.7%増と非常に好調である。ヤフーがサービス開始以来、第1四半期で2000億円を突破したのは初めてであり、20期連続の増収を達成した。営業利益は508億円(同3.5%増)、純利益は355億円(同6.4%増)だった。今回の決算には子会社化したアスクルの売上高、営業利益なども加わっているため、子会社化により事業規模が拡大したことも大きいだろう。

セグメント別で見ると、広告関連事業が引き続き大きな柱となっており、第1四半期での売上高は653億円(同3.3%増)であった。ディスプレイ広告が331億円(同22.2%増)と伸びたものの、検索連動型広告は322億円(同10.9%減)と落ち込んだ点が多少気になる部分である。スマートフォン広告売上高比率は47%を超え、過去最高ですでにPCなどよりも大きい媒体となっていることが分かる。

オークション事業が好調

基幹事業であるオークション関連事業では、取扱高が2144億円(同2.7%増)と堅調だった。メルカリなどC2Cアプリの影響は感じさせない順調な業績である。会員サービス事業が月額有料会員数が1710万ユーザーを突破と好調である。『プレミアムGYAO!』が伸びを後押ししたとしている。

ヤフーが先行投資を行い、出店手数料を無料にするなどして出店数を増やしたショッピング事業では、取扱高が999億円(同37.9%増)と好調である。ヤフオクの取扱高には及ばないもの両者を合わせたeコマースの国内流通総額は4300億円(同38.2%増)に達した。それに伴ってクレジットカード事業では、クレジットカード有効会員数が254万人と前年同四半期比で2.5倍に増加した。取扱高も1038億円(同4.2倍)に達している。

アメリカヤフー買収の影響はなし

なお、今回注目されたのはアメリカのヤフーが通信会社大手Verizonに買収された件についてである。この買収を通じて日本のヤフーにかかる影響については関心が寄せられていた。この件についてヤフー宮坂社長は特に影響はないとしており、アメリカヤフーの件は特に何か悪材料をもたらすことではないことを強調した。

アメリカヤフーが存在する為、ヤフージャパンは海外進出が難しいという事情がある。その点についてこの買収をきっかけに足かせがとれればいいが、そううまくはいかなそうだ。今後も収益を伸ばし続けるヤフーは今まで通り順調にい運転していくだろう。