2017年にIPOが予想されるユニコーン企業まとめ


2017年は多くの大型IPOが見られるかもしれない。
企業価値は1兆円を超えるユニコーン企業も現在では非常に多く存在し、それらが一気にIPOをする可能性もある。今年2017年にIPOの予想されるユニコーン企業を紹介したい。

2017年は大型IPOが控える

2016年はIPOの数も減り、大型上場と言えば東京証券取引所とニューヨーク証券取引所に同時上場したLINEくらいのものであったように思える。

しかし、今年2017年には多くのユニコーン企業の上場が噂されている。ユニコーン企業とは、未上場で時価総額が10億ドル(約1000億円)を超えるスタートアップのことを指し、おおよそ200近い数のユニコーンが存在する。世界最大のユニコーン企業はUberで、その企業価値はおおよそ6兆円ほどと言われている。では、2017年大型IPOが噂されるユニコーン企業を紹介しよう。

Snap

Snapいよいよ上場へ

2016年の上場も噂されたSnapであったが、上場時の時価総額は2兆5000億円ほどと考えられている。第2のFacebookに今1番近いのはSnapであり、SNSとしてはFacebook、Instagram、Twitterに次ぐ存在であろう。

早ければ2017年上半期での上場が考えられる。

Slack

Slackがもはやメッセージングを超えた存在である理由

成長のスピードで言えば、ユニコーンの中でも1番かもしれない。主にエンジニア向けの社内チャットツールとして登場し、DAUは400万人を突破、有料会員数は125万人を超えているという。

同様のサービスではクラウドワークスなどが存在するが、Slackが最大のシェアを奪う日はそう遠くはないだろう。

Uber

Uberの『ただの配車アプリを超える戦略』

現時点で世界最大のユニコーン企業である。2016年度は3000億円の赤字を出したと言われるほどに積極的に投資を行っている。Uberと言えば配車アプリ、つまりタクシーの代替としての存在として認知されているが、Uber Eatsといった出前サービスや、他には自動運転技術の企業を買収するなど、すでに投資している領域はその先である。

赤字のフェーズでの上場はあまり考えられにくいが、上場すればFacebookが10兆円近い時価総額で上場したのに迫る勢いである。

Airbnb

旅行代理店激震 Airbnbが新サービス『トリップ』を発表

新サービストリップを発表したAirbnb。40億ドルの資金を調達するなど企業価値は3兆円ほどと言われている。2015年の夏に計1700万人が利用した宿泊最大のプラットフォームである。

Airbnbの時価総額はエクスペディアやトリップアドバイザー、Ctripよりも高く、宿泊予約サイトとしてはすでに世界最大になっている。

Stripe

フォーム入力だけで会社が設立、全てで進むオンライン化

決済サービスとしてはすでにSquareが上場しているが、Stripeも同様の上場が期待されている。直近で1億5000万ドルを調達した際に企業価値は92億ドルと評価されており、1兆円を超える時価総額になると見られる。

ただ、CFOが未上場のままであることを匂わせており、上場の可能性は少ないかもしれない。

Buzzfeed

バイラルメディアと呼ばれるものの先駆け的な存在である。最近では、WELQが批判を受けた際に報道を行うなど、バイラルメディアというよりもインターネットメディアとしてマスコミと同じレベルのことを行っている。

2016年11月に2億ドルの資金調達を行っており、時価総額は20億ドル前後、つまり2000億円ほどではないかと見られる。

ピンタレスト

1兆円企業ピンタレストのビジョン

SNSとしてSnapに並ぶほどのアクティブユーザー数を誇る。写真共有サービスとしてはInstagramに近いが、サービスとしての特性が似ているがゆえにスケールするかどうかについては意見が分かれる。

企業価値としては1兆5000億円ほどあるとされている。

Spotify

Spotifyがついに日本上陸で市場は動くのか

2016年9月についに日本に上陸した世界最大の音楽ストリーミングサービス。日本でも広告を展開するなどマーケットを徐々に広げている。今回紹介する中では唯一アメリカではなく、スウェーデンの企業である。

時価総額は1兆円ほどと言われているが、音楽ストリーミングサービスは競争が非常に激しくそういった意味でのリスクはある。

Dropbox

Dropbox創業者が若い起業家へ送る言葉

Dropboxについてはすでに上場が確実的とされているような状況である。上場に向けてすでに準備を進めていると言われており、今年中にIPOがあるのではないだろうか。

ユーザー数の伸びは鈍化しており、今さら感が多少残るものではある。

日本のユニコーンはメルカリだけ

日本では、LINEが上場し(LINE自体は韓国資本のため日本企業と呼べるかは謎だが)、ユニコーン企業はメルカリだけである。DMMは創業から30年経っていることでスタートアップと呼ぶかどうかは微妙であり、また資本が創業者の亀山氏の100%であるとされていることから企業価値の測定ができないことからユニコーンには含めない。

メルカリはというと、2017年の上場は考えにくいのではないだろうか。大型上場で期待ができるとしたらスマートニューススパイバーになるだろうか。いずれにせよLINEほどのインパクトはない。